CiNii 論文。
もと『数理解析研究所講究録』1444、2005年7月掲載、同誌34-42頁。 … *読んだ。内容は、もともと「幾何」はGeometriaのGeoの音訳ではないこと、「幾何学」は西洋の数学全体mathematicaを指したのが本来の意味であること、幾何学を専ら意味するようになったのは19世紀以降という主張。たしかに、マテオ・リッチ/徐光啓の『幾何原本』はその内容に代数も含んでいる。さらに言えば、「幾何」はもともと漢語において「いくら」「いくばく」という数(と量)を指し示す言葉であるから、アリストテレス「範疇論」における10範疇のうちの「量」の訳語として当てられたという指摘もなるほどと素直に頷ける。
もと『数理解析研究所講究録』1444、2005年7月掲載、同誌34-42頁。 … *読んだ。内容は、もともと「幾何」はGeometriaのGeoの音訳ではないこと、「幾何学」は西洋の数学全体mathematicaを指したのが本来の意味であること、幾何学を専ら意味するようになったのは19世紀以降という主張。たしかに、マテオ・リッチ/徐光啓の『幾何原本』はその内容に代数も含んでいる。さらに言えば、「幾何」はもともと漢語において「いくら」「いくばく」という数(と量)を指し示す言葉であるから、アリストテレス「範疇論」における10範疇のうちの「量」の訳語として当てられたという指摘もなるほどと素直に頷ける。