『言語文化論究』30, 2013年3月掲載、同誌13-26頁。
実に興味深い。上下のメタファーは日本語におけるさまざまな“(イメージ・)スキーマ”の写像のひとつであり、言い換えれば上下のメタファーは上下のスキーマのメタファーなのである由。さらにこのスキーマが”(構造性)基盤”となって、意味に評価性を付与する。上下スキーマの場合、ある“抽象的概念”への評価が肯定的であるとそれは“上”のメタファーとなり、否定的であると“下”となる。その対象となる主な領域としては、「数量、時間、社会的等級、状態および評価など」(16頁)であり、これらの「目標領域」に「写像」される(同頁)。
実に興味深い。上下のメタファーは日本語におけるさまざまな“(イメージ・)スキーマ”の写像のひとつであり、言い換えれば上下のメタファーは上下のスキーマのメタファーなのである由。さらにこのスキーマが”(構造性)基盤”となって、意味に評価性を付与する。上下スキーマの場合、ある“抽象的概念”への評価が肯定的であるとそれは“上”のメタファーとなり、否定的であると“下”となる。その対象となる主な領域としては、「数量、時間、社会的等級、状態および評価など」(16頁)であり、これらの「目標領域」に「写像」される(同頁)。