原題:卢嘉锡总主编『中国科学技术史』16 杜石然主编「通史卷」
同じ主編者の『中国科学技術史』(1982)から骨子はあまり変わっていない。あるいは思想的には(思想の徒の当人がどう自己認識していようと科学や客観的事実はその有無すら思想と主観的な価値による判断に従属するという思想)、基本的には侯外廬主編『中国思想通史』と基本的に同じといっていいかもしれない。だが哲学・思想的な産物として同類に属する後者と比べるとき、この書においては前者と同じくアヘン戦争以後辛亥革命・五四運動時期まで叙述が延長されていることが、科学技術史の通史としては大きな成果なのかもしれないと、再読(?)したいまにして、そう思わないでもない。
(北京 : 科学出版社 2003年1月)
同じ主編者の『中国科学技術史』(1982)から骨子はあまり変わっていない。あるいは思想的には(思想の徒の当人がどう自己認識していようと科学や客観的事実はその有無すら思想と主観的な価値による判断に従属するという思想)、基本的には侯外廬主編『中国思想通史』と基本的に同じといっていいかもしれない。だが哲学・思想的な産物として同類に属する後者と比べるとき、この書においては前者と同じくアヘン戦争以後辛亥革命・五四運動時期まで叙述が延長されていることが、科学技術史の通史としては大きな成果なのかもしれないと、再読(?)したいまにして、そう思わないでもない。
(北京 : 科学出版社 2003年1月)