書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

クンサン・ハモ 『小さい母さん〔アマ・チュンワ〕と呼ばれて チベット、私の故郷』

2012年12月30日 | 地域研究
 同じ著者による『バター茶をどうぞ 蓮華の国のチベットから』(文英堂 2001年10月)同様、とにかくことばが美しい。編集者の手が相当入っているのかもしれないが、日本人でもこれほど見事な日本語の文章をかける人は少ないのではと思える。

(集英社 2006年10月)

井上雄彦 『リアル』 12

2012年12月30日 | コミック
 『バガボンド』もそうだが、私はこの人のファンだから、基本「面白かった」以外の感想が持てない。進行やストーリーの組み立てでところどころ「?」と思う箇所がないではないが(「俺ならそうしない」と)、「何か考えるところがあるのだろう」と思ってしまう。

(集英社 2012年11月)