書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

滋賀秀三 『中国家族法の原理』 から

2009年08月30日 | 抜き書き
 2009年08月18日「上田信 『伝統中国 〈盆地〉〈宗族〉にみる明清時代』 から ②」から続き。

 要するに、同姓不婚と異性不養とは、同一の根本思想から生ずる帰結であり、あたかも表と裏とのように密接に結び合った事柄である。その根本思想とは、〔略〕人の血すじは父からむすこへと伝わるものであり、これを幾世代繰返しても、血すじの同一性を失わないという考え方、しかもかような血すじこそ生命の本源ないし生命自体であり、各人の本性はこれによって規定せられると見る見方である。かような意味の血すじを中国語では「血」というよりもむしろ「気」という言葉で表現する。「父子は至親なり、形を分けて気を同じうす(父子至親、分形同気)」〔原注。『通典』巻167〕といわれるように、父と子は現象的には二つの個体であるけれども(分形)、両者のうちに生きる生命そのものは同一である(同気)、すなわち子は父の生命の延長にほかならないと観念せられるのである。「父子は一気なり、子は父の身を分けて身と為す(父子一気、子分父之身為身)」〔原注。黄宗羲『明夷待訪録』「原臣」〕といい、「三世(原注。祖・父・子)と云うと雖も、これを合して一体、分ある者に非ざるなり(雖云三世、合之一体、非有分者也)」〔原注。『通典』巻167〕という場合の「一気」「一体」の語も同じ思想の表現である〔原注。「骨」の字も「気」と同じような意味に用いられる〕。己のうちに親の生命の延長を認め、親のうちに己の生命の本源を認め、かくて両者を分けへだてなき一つの生命の連続と認めることは、中国人の人生観の基本ともいうべきものであったのであり、古来倫理体系の核心をなす至高の徳目とされて来た「孝」という概念も、もとをただせば右のような認識から出発するものであり、この認識を常に新たにしかつそれにふさわしく行為することを要求するものに外ならない。 (「第一章 基本的諸概念 第一節 親族について」 本書35頁。太字は引用者)

 何事も先達はあらまほしきものなり。

(創文社 1967年3月)

内モンゴル自治区は農業地域である

2009年08月30日 | 抜き書き
▲「中華人民共和国中央人民政府門戸網站」2009年08月29日、来源:国务院办公厅「温家宝:扎实做好各项工作 努力夺取今年农业丰收」 (部分)
 〈http://www.gov.cn/ldhd/2009-08/29/content_1404380.htm

温家宝在内蒙古检查指导抗旱减灾工作时指出
扎实做好各项工作 努力夺取今年农业丰收

  中共中央政治局常委、国务院总理温家宝近日在内蒙古检查指导抗旱减灾工作时指出,近一段时间我国部分地区出现较严重的旱情,对农业生产和群众生活造成较大的影响。党中央、国务院高度重视旱情和抗旱工作,各受灾地区及时启动抗旱应急响应,积极采取有效措施,抗旱减灾取得了初步成效。但是,目前北方旱情还在发展,南方部分地区又有新的旱象。全国农作物受灾面积还在扩大,人畜饮水困难的数量还在加。受灾地区的各级党委和政府必须充分认识做好抗旱减灾工作的极端重要性,切实把抗旱减灾作为当前“三农”工作中最紧迫、最重要的任务,扎实做好各项工作,努力争取今年农业有个好收成。我国粮食连续五年丰收,储备充足,国家经济实力提升,完全有能力战胜这场灾害,保障粮食供给,维护经济发展和社会稳定的大局。

 内モンゴル自治区で全国の農業政策に関する重要政策を発表する。