書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「衆院選:日本に『脱米入亜』の動き」 から

2009年08月28日 | 抜き書き
▲「Chosun Online 朝鮮日報日本語版」2009/08/28 09:00:16、東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員。 (部分)
 〈http://www.chosunonline.com/news/20090828000020〉 (上)
 〈http://www.chosunonline.com/news/20090828000021〉 (下)

 鳩山代表の安保分野の最高アドバイザーである日本総合研究所の寺島実郎会長は27日、毎日新聞への寄稿で、「日本に求められているのは、軍事面に傾斜した形での対米関係の強化ではなく、自らの立場を明快に主張しながら、米国、中国と適切な距離を取ることだ」と指摘した。 (上)

 このどこが「脱米入亜」か。

 いわゆる「脱米入亜」の出発点と見ることもできる。 (下)

 逃げンな。

「【コラム】鳩山由紀夫の友愛論」

2009年08月28日 | 思考の断片
▲「中央日報 Joins.com」2009.08.27 17:14:57、明福(ペ・ミョンボク)論説委員。
 〈http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=119769&servcode=100§code=140

 東アジア共同体なんぞ糞食らえ。中国と結ぶとこうなる。韓国と結ぶと疲れる。中国とは戦略的互恵関係、韓国とは友好協力関係、いまの枠組みの強化で十分だと思う。ただ地域や国際社会における多国間協力を推進し、米国とは同盟関係を継続しつつ、もうすこし距離をおくべきだという意見(民主党のマニフェストにある“緊密で対等な日米同盟関係を築く”)は、そのとおりだと思う。

岡田英弘 『チンギス・ハーン』 から

2009年08月28日 | 抜き書き
 この成功〔1552年のカザン・ハーン国の都カザン、1556年のアストラハン・ハーン国の都アストラハンの奪取〕を機に、イヴァン四世は、これまでの「全ルーシの大公」の称号に加えて、「カザンおよびアストラハンのツァーリ」と称することにした。ロシア語のツァーリは、モンゴル語やトルコ語の「ハーン」の翻訳である。 (「【五】 チンギス・ハーンの子孫たち」、本書275頁。太字は引用者)

 ありゃま、バッサリ

 こうしてモスクワ大公はモンゴル帝国のなかで、モンゴル人のハーンたちと肩を並べようとしたのである〔略〕。 (「【五】 チンギス・ハーンの子孫たち」、本書275頁)

 明快である。だがイヴァン4世は、祖父イヴァン3世以来の、ビザンツ帝国の後継者を主張する「第3のローマ」路線も継承している。
 いずれにせよ、ロシア・ツァーリ国の性格を考え直す必要がある。

(朝日新聞社版 1994年1月)