書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

J.サミュエル・ウォーカー著、林義勝監訳 『原爆投下とトルーマン』

2008年10月17日 | 西洋史
 米国の公式見解に対する異論の標準的な内容。
 以下、本欄今年09月03日、「1945年と1995年の "if"」から続く。

 ポツダム宣言は1945年7月26日に発表されたが、対日原爆投下の公式決定はその前日の7月25日になされていたことに関して、この書籍にも言及がある(本書98頁)。基本的な史実だから、この種の専門書では当然である。
 しかし、

 もし、日本がポツダム宣言を速やかに受諾していたら、米国は原爆をどうしていただろうか。
 そしてもし、スミソニアンで原爆展が原案どおり行われていたら、それに直接・間接に接した米国人および米国国家の「原爆神話」に、どのような影響を与えただろうか。

 という私の問いへの答えはない。
 
(彩流社  2008年9月)

アイリス・チャン著 巫召鴻訳 『ザ・レイプ・オブ・南京 第二次世界大戦の忘れられたホロコースト』

2008年10月17日 | 東洋史
 日本語で再読したが、馬鹿らしいものはやはり馬鹿らしい。穢らわしくさえある。人の命を、しかも同胞のそれを、薄汚い政治の小道具に使い捨てたアイリス・チャンと彼女の支援・利用者達は、人面獣心、牛鬼蛇神の奴輩だ。

参考:
 →「東瀛論説」、「東瀛小評」2004/11/23、 「林思雲『アイリス・チャン著"The Rape of Nanking"に関する私見』(金谷譲訳)」
 →「世界読書放浪」2008/02/06、「ザ・レイプ・オブ・南京 アイリス・チャン著 2007 同時代社」
 →「世界読書放浪」2008/02/07、「ザ・レイプ・オブ・南京」を読む 巫召鴻著 2007 同時代社」
 →「ウィキペディア」、「ザ・レイプ・オブ・南京」

(同時代社 2007年12月)

思考の断片の断片(71)

2008年10月17日 | 思考の断片
▲「msn 産経ニュース」2008.10.16 03:14、「【主張】冷凍インゲン 日中協力して早期解明を」
 〈http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081016/crm0810160314005-n1.htm

 中国製冷凍ギョーザを食べて下痢や嘔吐(おうと)を起こした中毒事件でも、ジクロルボスと同じ有機リン系殺虫剤のメタミドホスが検出された。しかもその濃度は高く、何者かが故意に混入させた疑いが極めて強い。

 今回の冷凍インゲンも前回のギョーザ事件も、日本にとっては食の安全にかかわる重大事であり、中国にとっても自国の輸出食品全体にかかわる信頼性が問われる深刻な問題である。

 2005年の反日風潮のピーク時でさえ起こらなかった事態(日本人を実際に殺傷することを目的とする実践行動、テロ)が起きている可能性。もしそうなら、実行者もしくは企画者の意図は奈辺にあるか。


▲「msn 産経ニュース」2008.10.16 14:45、「改造新型米原潜が横須賀に 日米の『核』事前協議なし」
 〈http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081016/plc0810161446008-n1.htm

 米側から外務省への事前通告によると、寄港目的は乗組員の休養、補給などで期間は未定。核持ち込みの「事前協議はない」としている。

 事前協議の申込みがなければそれは核爆弾ではないと言う。それでいいのか?


▲「47ニュース」2008/10/16 13:10、「韓国との関係全面中断も 北朝鮮の党機関紙」
 〈http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008101601000338.html

 【北京16日共同】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は16日の論評で、韓国の李明博政権の北朝鮮政策が過去2回の南北首脳会談での合意を無視、北朝鮮の体制も否定していると非難、「対決する方針を続けるなら、われわれはやむを得ず北南関係の全面中断を含む重大決断をせざるを得なくなる」と警告した。

▲「中央日報 Joins.com」2008.10.17 08:47、「『最高の尊厳傷つければ南北関係を全面遮断』」
 〈http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106107&servcode=500§code=510

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙の労働(ロドン)新聞はこの日〔16日〕、「論評員の文」を通じ「売国逆賊の輩が北朝鮮の最高の尊厳を棄損するのは、真っ向から体制に挑戦するものであり、明らかな宣戦布告だ」と批判した。続いて「急変事態を前提に北朝鮮を侵攻し、戦争を起こそうとする策動は、核による惨禍を招くだけでなく、周辺地域にも災難をもたらす非常に危険な事態を醸成することにつながる」とした。

▲「47ニュース」2008/10/16 13:10、「韓国との関係全面中断も 北朝鮮の党機関紙」
 〈http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008101601000338.html

 同紙の論評に対し韓国統一省の報道官は「(北朝鮮)当局の公式的立場を表明したものではない」と受け止め、「対話を通じ関係改善しようとする(韓国側の)意思に変化はない」と述べた。

 最後の韓国によるこの対応がなければ、「双方どうぞ御勝手に」で終わるところ。

 →「Chosun Online 朝鮮日報日本語版」2008/10/17 09:40、任敏赫記者「北朝鮮『南北関係の全面的な遮断も辞さず』」


▲「Chosun Online 朝鮮日報日本語版」2008/10/16 15:00、「ブルース・リーさん倒れ、大韓航空機緊急着陸」
 〈http://www.chosunonline.com/article/20081016000057

 倒れた乗客はブルース・リーさん(49)で金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の末娘の夫だった。

 名前に驚く。