読むのに覚悟の要る本は敬遠したい暑さが続く。講談社の『日本現代文学全集』が、数年前に実家から運び込んできてばらばらの順番で本棚に並べたそのままになっている。これを良い機会に、整理がてら拾い読みしてみよう。
この巻はプロレタリア作家集。
葉山嘉樹――「セメント樽の中の手紙」は凄い。後はどうと言うことはないが。
徳永直――湿度が高くてやりきれん。
黒島伝治――「渦巻ける烏の群」と並んで「武装せる市街」は傑作。
(講談社 1964年7月)
この巻はプロレタリア作家集。
葉山嘉樹――「セメント樽の中の手紙」は凄い。後はどうと言うことはないが。
徳永直――湿度が高くてやりきれん。
黒島伝治――「渦巻ける烏の群」と並んで「武装せる市街」は傑作。
(講談社 1964年7月)