書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

岩館真理子 『キララのキ』 1 

2005年02月01日 | コミック
 先日滋賀県の古本屋で見つけて買ったもの。気持ちがわるいので1巻で離脱。
 それにしてもこの作者、“複雑な家庭環境”を錦の御旗にするのはやめてくれないかね。
 “Every family has bad memories.” (Al Pacino as Michael Corleone, in "The Godfather Part III" )
 “おのれの不幸を見せびらかすなっ!” (エボシ御前=田中裕子、『もののけ姫』)

(集英社 1997年6月)

 ▲イラク国民議会選挙は、投票率が有権者の60パーセントを超えたそうである。米国の大統領選挙でさえ1968年以降は63パーセントが最高だそうだから、すごい数値ということになる。米軍がイラク民間人の結婚式を誤爆(?)したことは声高に批判するがスンニ派がシーア派住民の結婚式をテロしてもうんともすんとも言わない“平和反戦”のプロ市民たちが、「40パーセントも行かない人がいる」とか、「強制された結果だ」とか選挙を批判すると、「あの野蛮で遅れたイラクに選挙などという高級で文明的なものは不要」と言っているように聞こえるのは、私の僻耳か。イラク人同士なら殺しあおうが何しようがかまわないのだろう? これを「見くだしている」とは言わないか。ともあれ、選挙のやり方が悪かったと言いたいのか、あるいは選挙制度そのものに反対なのかぐらいは、せめてはっきりさせてからものを言ってほしいものだ。

 ▲ジェンキンス氏の会見内容を新聞で読む。
 北朝鮮の拉致行為は日本の過去の朝鮮民族への罪行のせいだから責任は日本と日本人にあり、北朝鮮は悪くない、責めるのはまちがっていると、つい最近、あるインターネットプロ市民が某サイトで発言していた。しかしジェンキンス氏は米国人なのだが。ちなみにこのプロ市民氏、中国のアジアカップの際にも中国民衆の行為は日本の中国人民への罪行が原因だから批判するのはまちがっている、中国人は悪くない、日本と日本人のほうに責任があると発言し、日本国家と日本人が謝罪すると同時に自国の主権と領土と自衛隊をそろえて中国に差し出せば問題はすべて解決すると言っていた。ついでに言うと、中国民衆の暴動は彼等がそれだけ自由を享受しているということで、今日の中国社会が日本より自由であることの現れなのだそうだ。
 斬って捨てるぞ、このタワケ。