ツナさんの小部屋

団塊世代のおじさんの趣味や生活の一部を紹介します。同じ趣味を持つ人たちと交流できればうれしいと思います。

第1回津山市伝統的建造物群保存地区保存検討会

2012年07月11日 17時02分58秒 | まちづくり
 長い名前の表題で恐縮ですが、以前、わが輩の住む町を含め津山城の城東地区が、倉敷市の風致地区、高梁市の吹屋地区に続いて、岡山県3番目の国指定「伝統的建造物群保存地区」を目指して、官民一体の活動を継続していることは報告しました。

 今年に入り、特に市役所による地元への説明会などが活発に行われるようになり、我々、該当の町内会もにわかに関心が高まってきました。

 そんな中、「津山市伝統的建造物群保存地区保存検討委員会」という組織が立ち上げられ、該当町内の町内会長は地元の委員として委嘱されることになり、本日、第1回目の検討会が実施されたわけです。

 今日参加したのは、我々の他に市役所の担当者、文化的な面からこの地区の指定をバックアップしてくださっている奈良文化財研究所の林良彦先生、県の建築士会の担当者、津山市観光協会会長、津山市の文化財保護委員とアカデミックな方々が多く、我が輩のような門外漢にはやや敷居が高かったです。(^_^;)

 本日の主たる協議事項は、この保存地区の範囲を決めることで、予想通り津山城の東側の橋本町から我が輩の家のある東新町までのおよそ1.2kmの旧出雲街道沿いの町並みです。

 細かい範囲については多少変更がありましたが、おおむね写真の赤く色づけされた部分に決定されました。

 今後のスケジュールは、10月のはじめ頃に第2回の検討会が開催され、保存計画について協議されます。

 その後、市議会に「伝統的構造物群保存条例」を上程して制定された後、現在の検討会が審議会に変わります。

 年が明けて、第1回の審議会を開き、保存計画を告示、文化庁に申し出て、順調にいけば来年の6月頃に文化庁から「伝統的建造物群保存地区」として指定を受けるという運びになります。

 この指定がなされると、対象の建物の補修や修景などの際、現行の制度に比べ工事にかかる補助金や補助率がぐんとアップします。

 勿論、いいことばかりではありません。自分の家でありながら、勝手に修理や建て替えなどが出来なくなりますし、場合によっては庭木にまでその制限が及ぶようにもなります。

 でも、我が輩は、空き家になって朽ちていくより、古い建物を何とか有効に活用できるようにこの制度をうまく利用して、この地域が今まで以上に活性化し、少しでも昔日の賑わいを取り戻すことが出来れば、この活動を続ける意義は十分にあると思っています。

 今年の春、地元の有志が集い「まちづくり協議会」という組織も立ち上げられ、民の立場でこの地域の活性化を推進しています。我が輩も誘われてメンバーになりましたが、すこしでもお役に立てることがあるならこの津山に帰ってきた甲斐があります。

 これも一つの運命、年相応に老け込んだり、おちおち病気などしている暇はありません、頑張りま~す。