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トヨタ カローラ 50周年記念祭 PART4

2017年02月26日 | クルマネタ

カローラ50周年記念祭、長々と続いてますが、6代目と7代目です。

6代目 EE/AE/CE90系 1987年5月(バン/ワゴンは10月)~1991年6月(バン/ワゴンは9月、FXは1992年5月)


(セダン1500SE?SEリミテッド?、1987年~1989年頃)


(セダン1500SEスーパーリミテッド、1990年~)


(レビン1500ZS、1989年~)


(FX3ドア、1500FX-ZS、1989年~)


(バンDX)


(ワゴン1500Lツーリング、1989年~)

この世代で全シリーズがFF化され、初代より続いたFRから決別となりました。バリエーションはセダン、レビン、FXに加え、モデルチェンジが見送られていたバン/ワゴン系もようやく一新されました。
クラウンやマークⅡなどのハイソカーブームに影響されるかたちで上級車種を思わせる雰囲気に変身、もともと廉価な実用車で幅広い需要に支えられてたカローラですが、特にこの世代は好景気の時期だったこともあり、大いにヒットしました。

【セダン】
FFになってからの初の世代交代では、5ドアは消滅し4ドアのみとなりました。先代のキープコンセプトながら、クラウンやマークⅡを意識したような内外装デザインでコンパクトカーながら堂々とした佇まいに変身されました。
基本構造は先代の発展版でしたが、エンジンではメインの1.5リッターにハイメカツインカムと呼ばれた実用型のDOHC16バルブエンジン(5A-F)を新たに採用したのが注目でした。当初はキャブ仕様でしたが、翌年にはEFI仕様(5A-FE)も追加。他は1.3リッターOHC(2E)、スポーツツインカムの1.6リッターDOHC EFI(4A-GE)、ディーゼルの1.8リッターOHC(1C-L)を搭載。ミッションは従来同様に4速MT、5速MT、3速AT、4速AT。一部モデルに電子制御サスのTEMSや4輪ABS(当時はECSの名称)が設定されました。
少し遅れて、カローラ史上初となる4WD(4輪駆動)モデルが登場、フルタイム4WDでエンジンはハイメカツインカムの1.6リッターDOHC(4A-F)を搭載、降雪地域などで重宝されました。
1989年5月のマイナーチェンジではDOHCエンジンはすべてEFI仕様に統一、さらに1.5リッターには高出力版のEFI-S仕様(5A-FHE)を積んだ最上級モデル、SEリミテッドGを新設。4WDにはディーゼル2リッター(2C)を追加。
モデル末期の1990年には特別仕様車のSEスーパーリミテッドを発売、サイドプロテクトモールやドアハンドルがボディ同色でエンブレムがゴールドになるなど、小さな高級車といった雰囲気で、好評を博しました。

【レビン】
FRの駆動方式は惜しまれつつ終焉を迎え、ここからレビンもFFに切り替わりました。3ドアは廃止され、2ドアのみに。上級車種のソアラを思わせる端正な雰囲気が当モデルならではの特徴でした。
エンジンは全車DOHC化され、ハイメカツインカムの1.5リッター(5A-F)、1.5リッターEFI(5A-FE)、スポーツツインカムの1.6リッターEFI(4A-GE)、さらにハイパワーなスーパーチャージャー仕様(4A-GZE)が新たにラインナップされたのが目玉となりました。
1989年5月のマイナーチェンジでエンジンは全車EFIに統一、1.5リッターには高出力のEFI-S(5A-FHE)も追加。
どうしても、FRだった先代80系の影に隠れてしまうのが痛いところでしたが、それでもファッショナブルなデートカーやスポーツモデルとして重宝され、販売台数自体は歴代のレビンの中でもトップクラスだったそうです。

【FX】
先代同様、セダンモデルをベースに車体後半を2ボックス状のハッチバックに仕立てた成り立ちで、3ドアと5ドアのふたつのボディを設定しました。引き続き上級志向の強いコンセプトのハッチバックでした。エンジンはセダン系と同じ1.3リッター(2E)、1.5リッター(5A-F/5A-FE)、1.6リッター(4A-GE)。
1989年のマイナーチェンジで1.3リッターは廃止、全車DOHCのEFI化、他のシリーズ同様、1.5リッターのEFI-S(5A-FHE)も新設されました。

【バン】
商用モデルのバンも久しぶりに世代交代され、ここからようやくFF化されました。セダンをベースにルーフを伸ばした車体構造ですが、ヘッドライトが規格品になるなど外観は簡素でした。足周りも乗用系とは異なり、リヤサスは独立懸架ではなく、リーフリジット(板バネ+車軸懸架)を踏襲しました。エンジンはDOHCは採用されず、すべてOHCで1.3リッター(2E)、1.5リッター(3E)、ディーゼル1.8リッター(1C-L)。コスト、耐久性、信頼性が重視される商用車ならではのシンプルな設計でした。

【ワゴン】
バンと同時にモデルチェンジされました。ビジネスワゴンとツーリングワゴンに大別され、前者がバンと同じエンジンと足回りを採用した廉価版、後者が乗用系と同じ足回り(4輪ストラットの独立懸架)とエンジン(1.5リッターハイメカツインカムの5A-F)を採用した乗用ユース向けの仕様でした。1989年のマイナーチェンジでツーリングワゴンのエンジンがEFI化(5A-FE)されました。


7代目 EE/AE/CE100系 1991年6月~1995年5月(セダン、レビン)、1991年9月~2000年8月(ツーリングワゴン)、1991年9月~2002年7月(バン、ビジネスワゴン)、1992年5月~1995年5月(FX)、1992年5月~1998年6月(セレス)


(セダン1600SEリミテッド4WD、1993年~)


(FX1600GT、1994年~)


(セレス1600X、1992年~94年頃)


(バン1300?1500?DX、1994年~98年頃?)
※公の機関の車両ゆえ、ナンバープレートの画像処理はしていません。


(ワゴン1500Gツーリング、1997年~)

すんません、レビンの画像はありません。いかんせん、なかなか姿を見ないので…(汗)

バブル経済の絶頂期に開発された事もあり、一段とクオリティを高めたのが当モデルの特徴でした。単に豪華になっただけでなく、電気配線などの目に見えない箇所の作りこみも徹底された他、CIASと呼ばれた衝撃吸収ボディ、サイドドアビームや後席用の3点式シートベルト、SRSエアバックの新設定など、安全面の配慮も重視され、信頼性や安全性を高めた、小さな高級車といえる小型車へ一新されました。セルシオの開発と発売もカローラクラスのクオリティアップに繋がったのもしれません。
セダン、レビン、FX、バン、ワゴンという相変わらずのワイドバリエーションでしたが、この世代では4ドアハードトップにセレスも仲間入りされました。なお、バンとワゴン系は2000年代初頭まで継続され、ロングセラーとなりました。

【セダン】
水平基調のフォルムは踏襲しながらも、張りのある曲面で構成された外観は見るからに上級感が高くなりました。シャーシなどの基本構造は踏襲されてるものの、ホイールベースが延長されるなど、着実に改良されていきました。
エンジンはDOHC16バルブとなる1.3リッター(4E-FE)、1.5リッター(5A-FE)、1.6リッター(4A-FE)の各ハイメカツインカム、スポーツインカムの1.6リッターDOHC(4A-GE)はVVT化(可変バルブタイミング)と20バルブ化を果たしました。一方でディーゼルは2リッター(2C)に1本化されました。ミッションは前例同様、MTが4速と5速、ATが3速と4速。当初はFFのみでしたが、遅れて4WDモデルも追加されました。
オートライトやパワーシートのなどの豪華装備が盛り込まれた他、冒頭に書いたように安全性も高められました。
しかしながら、バブル経済が崩壊して世の中は不況に、先代よりも高価になったため、高い完成度を誇りながらも世間では批判も少なくありませんでした。ただ、高価になったとはいっても、先代ではオプションだったエアコンが上級グレードでは標準化されたりしてるので、一概には高すぎるとはいえない面もあったとは思いますが。
そういう流れを受け、1992年5月に特別仕様車LXリミテッドを発売、低価格ながら高級感が高く好評を博しました。1993年5月のマイナーチェンジではエアコンの冷媒を新ガスに変更したり改良されましたが、一方でコスト削減の影響でパワーシートなどの豪華装備が廃止されました。LXリミテッドは好評のためカタログモデルへ昇格。
その後、特別仕様車としてSEリミテッドサルーンとLXリミテッドサルーンを発売、モデル末期に備えていきました。


【レビン】
ダイナミックな曲線を採用した外観はライトウエイスポーツというよりは、本格的なスポーツモデルがスケールダウンしたような、重厚感ある雰囲気に一新されました。
エンジンは先代の改良型ですべてDOHC、ハイメカツインカムが1.5リッター(5A-FE)と1.6リッター(4A-FE)。スポーツツインカムが1.6リッター(4A-GE)と同スーパーチャージャー(4A-GZE)ですが、前者は新たにVVT化(可変バルブタイミング)と20バルブ化されました。
足回りでは従来のストラットをベースにリンク構造を改良したスーパーストラットサスペンションの採用が注目でした。また、先代同様にTEMS(電子制御サス)も設定されてました。
大幅な進化を遂げ、クオリティを高め、完成度も増しましたが、それゆえに車重が増加してしまったのが唯一の難点でした。
1993年5月にマイナーチェンジされ、後期型へ移行されました。

【FX】
他のシリーズより遅れてモデルチェンジ。海外向けのハッチバックモデルは5ドアや小排気量エンジンの設定は継続されましたが、国内向けは3ドアのみとなり、エンジンも1.6リッターのみに整理(4A-FEと4A-GE)されました。レビン同様にスーパーストラットサスペンションも採用。完全にスポーツハッチバックへ割り切られました。
しかし、その割り切りは販路を狭くしてしまい、販売は低迷。FXシリーズはこの代で終了。その後、日本国内でのハッチバックモデルはカローラランクス登場までおあずけとなりました。ただし、海外市場、特に欧州ではでは引き続きハッチバックは主力モデルとして君臨されていました。

【セレス】
1992年5月、カローラシリーズに新たな仲間が加わりました。4ドアハードトップのカローラセレスです。これは4ドアといってもスタイリングを重視したスペシャリティ志向のモデルで、4ドアスペシャリティとして成功していたカリーナEDの弟分といったコンセプトでした。キャビンを絞り込み、豊かな曲線と曲面で構成された滑らかなスタイリングでオシャレに装いました。室内は狭く、実用性は低かったですが、ファッショナブルなパーソナルカーとして注目されました。
エンジンは1.5リッター(5A-FE)、1.6リッター(4A-FE、4A-GE)の2サイズ3チューンを用意。
1994年にマイナーチェンジ、1995年にカローラシリーズはモデルチェンジされますが、セレスは継続。ただ、エンジンなどコンポーネントの改良は実施。1997年には他のシリーズに併せて6速MTの採用なども行いますが、4ドアスペシャリティ市場の縮小で1998年に終了となりました。

【バン】
セダン同様に丸みを帯たシルエットへ変化し、車体サイズもやや拡大されました。足回りは商用車専用設計で、先代同様にリヤサスはリーフリジットを継承されました。エンジンは引き続きOHCでガソリンは1.3リッター(2E)、1.5リッター(3E)、ディーゼルは2リッターへ(2C)拡大。なお、ディーゼルには4WDも設定されました。
1994年1月のマイナーチェンジでは、ガソリンエンジンをハイメカツインカムの1.3リッター(4E-FE)、1.5リッター(5E-FE)へ換装、これでカローラシリーズのガソリンエンジンは全DOHC化を果たしました。
1995年、8代目モデルが登場しますが、バン/ワゴンは当モデルを継続、それ以降の経歴は次回に。

【ワゴン】
バンと同時に一新されました。先代同様にバンと同じ足回りとメカニズムを採用した廉価版のビジネスワゴン、乗用系と同じ足回りとエンジンを採用したツーリングワゴンを設定。ツーリングワゴンは当初は1.5リッター(5A-FE)のみの設定。スバルレガシィのヒットで火のついたステーションワゴン市場の拡大の影響でツーリングワゴンが注目され、地味ながらも人気を博しました。
1993年5月、ツーリングワゴンをマイナーチェンジ。続いて1994年1月にビジネスワゴンをマイナーチェンジ、バン同様にガソリンエンジンをDOHC化されました。
次世代の8代目登場以降もバン/ワゴンは継続されていますが、その後の経歴は次回へ。


まだ続く…。


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