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スバル レックス

2023年01月08日 | クルマネタ

そういやあ、スバルからダイハツロッキーのOEM供給車が登場しましたが、どういうわけか『レックス』の名称が復活しました。過去のモデルとの関連性がまったくないので、単なる使い回しという気がしないでもないですが、商標登録の関係で、新しい車名を考案するのも大変なのかもしれませんねえ。

それでは過去のレックスはどんな車だったか、せっかくなので触れてみましょう。

※1月9日、画像追加あり。


まずは初代。




スバルの軽乗用車は1958年にスバル360でスタート、その後1969年にR-2へバトンタッチし、さらにその後継車として1972年9月、レックスは登場しました。
スバル360やR-2同様に、駆動レイアウトはRR(リヤエンジンリヤドライブ)方式を踏襲しましたが、機能優先だった前身2車と異なり、レックスは画像のとおり若者ウケを狙ったようなアクの強いデザインを身に纏ってました。パワートレーンはR-2同様に直列2気筒の水冷2ストローク(EK34)を搭載。当初は2ドアモデルのみで乗用仕様のほかに貨物登録のバンもラインナップ、翌1973年には利便性の高い4ドアモデルが追加されました。同じく1973年には公害対策でエンジンを4ストローク(EK21)へ変更しました。
その後、1976年には軽自動車の規格変更が行われ、レックスも新規格への対応が行われます。1976年5月、マイナーチェンジでレックス5へ。新規格に合わせて車体のワイド化(全幅拡大)が行われ、エンジンは暫定的に360ccから500cc(EK22)へアップされました。つづいて1977年5月、レックス550へ。この改良では再度エンジンが変更され、規格上限の550cc(EK23)へアップされました。このエンジンは後の3代目前期まで継続されることになります。
モデル末期の1980年、電磁クラッチを用いた2ペダルのオートクラッチ搭載車が登場しました。マニュアルミッションのクラッチ操作を自動化されました。しかし、当時の技術だとどんな乗り味だったんでしょうねえ…。
前述のとおり、軽自動車規格変更の波を受けたこともあり、約9年に渡る長寿モデルとなりました。


つづいては2代目です。




1981年10月、レックスは初のフルモデルチェンジを行い、2代目へ移行しました。
このモデルチェンジではこれまでのRR方式から、時流に乗ってFF方式(フロントエンジンフロントドライブ)に駆動レイアウトを一新、つまり、これまでとは180度真反対のレイアウトとなりました。この変更で車内のパッケージングも改善されました。外観デザインはアクの強かった初代に対して個性は薄まった感がありますが、機能的なデザインになったともいえます。
この世代も5ナンバー乗用仕様と4ナンバー貨物仕様(バン)がラインナップされましたが、前者はレックスの車名で後者はレックスコンビと名付けられました。レックスコンビは初代スズキアルトが火をつけた軽ボンネットバンのブーム(バンが税制面で有利だった)への対応策で、販売の主力となっていきました。ドア枚数は先代同様に3ドアと5ドアでした(コンビは3ドアのみ)。
メカニズム面ではエンジンは先代に積まれてた550ccのEK23をフロントに搭載。また、先代に引き続きオートクラッチも継続されました。その後1983年10月には4WDモデルを追加設定、それと、同年12月にはハイパワーなターボモデルも登場し、高性能化が図られていきました。
1984年9月のマイナーチェンジでヘッドライトを角型に変更し、外観の印象を一新しました。
アルトとミラの牙城を崩すまではいかなかったものの、このモデルも幅広く親しまれ、普及されました。



そして、最後のモデルとなる3代目です。






3代目は1986年11月に登場、全体的にシャープさを増した造形でスタイリッシュに変身しました。
引き続き3ドアと5ドアが用意され、5ナンバー乗用(レックス)と4ナンバー貨物バン(レックスコンビ)の形態も踏襲。メカニズム面ではEK23の改良型を搭載、先代に設定されてたオートクラッチは廃止となり、トルコン式の2速オートマが新たに設定されました。
その後、レックスはメカニズム面の大幅なアップデートが行われていきます。
1987年1月、フルタイム4WD搭載モデルが、同年6月には金属ベルト式無断変速ATのECVT搭載車が登場。
1988年3月、スーパーチャージャー付きのハイパワーモデル登場。
1989年6月、マイナーチェンジが行われ、エンジンが新開発となる直列4気筒のEN05型へ換装。軽自動車の4気筒化への先鞭をつけました。
1990年4月、軽自動車規格変更で、新規格対応のマイナーチェンジが行われました。ここでエンジンは660ccのEN07型へ排気量アップ、このEN07エンジンは改良を重ねながらスバルの自社製軽自動車撤退まで使われていきました。また、外観デザインもやや丸みを帯びてモダンな雰囲気となりました。

そして、1992年3月、後継モデルとなるヴィヴィオの登場でレックスは20年の歴史に幕を閉じました。前述のとおり、3代目レックスはメカニズム面のアップデートが一気に進み、ヴィヴィオやプレオ、ステラなど、後のスバル軽自動車の基礎を作り、橋渡り的な存在となったモデルでした。

しかしながら、まったく違うカタチでレックスの名前が再利用されるなんて、30年前に誰が想像したであろうか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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