珍しいシマイサキ科魚類のヨスジシマイサキを入手した。直線的な体側の縦縞や、特徴的な模様がない尾鰭などシマイサキに似ているが、背鰭の大きな黒色斑が特徴である。この特徴はシマイサキでは出ていない。また鰓蓋の上のほうに大きな黒色斑があるのも特徴的である。本種は琉球列島以南に多く見られるが、近年は九州沿岸でも漁獲されているようだ。ヨスジシマイサキは私は以前も見ているが、以前の個体はフィリピン産であり、国内産のものは初めてである。
ヨスジシマイサキ属は3種が知られているが、日本に生息するものは本種のみ。海外ではインドー西太平洋に産する。日本ではあまり漁獲されないため、あまり食用にはなっていないようであるが、東南アジア方面ではそれなりに食されているようだ。今回のヨスジヒメジはMasaaki Wadaさんより。いつもありがとうございます。