二日連続で軟体動物門・腹足綱のご紹介。
イモガイ科の巻貝である。おそらくマダライモという種であるようだ。マダライモは琉球列島ではよく見られるイモガイの一種で、全体的に白っぽく、黒い斑点が多数入るのが特徴である。そのような貝殻はよく販売されている。しかしそれは生時の姿ではない。生きているときは貝殻に黄色っぽい薄い皮のようなものがある。ほかのイモガイもこのような皮をかぶっていることが多い。またこの皮にアオサなどの海藻類が付着していることもある。
写真撮影のために掌に載せた。この種はゴカイ類などを食うようであまり強い毒をもっていないと思われるが、念のためまねはしないように。おそらく幼貝である。成長するともっと違った形になる。
マダライモは先述のとおり、琉球列島の潮だまりでは最もよく見るイモガイの一つであると思われる。喜界島のほか、沖縄や石垣島でも見ているし、高知県でも一回だけ見たことがある。喜界島ではごくふつうに見られ、本種の殻に入るイモガイヨコバサミもまた、港内の磯の潮だまりではよく見られるのである。
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