一色漁港で漁獲されたサクラダイSacura margaritacea (Hilgendorf)です。
サクラダイは高級食用魚として知られるクエやキジハタ同様、ハタ科に属します。しかしこれらのハタ科の魚とことなり、ハナダイ亜科と呼ばれる別亜科に含まれています。
学名のうち属名のSacuraは、標準和名にもある「サクラ」からとったものでしょうか。日本国の国花は皇室のご章といえる「キク」がイメージとして浮かぶ方もおられましょうが、もうひとつ「サクラ」も日本国を象徴するものとして、桜の紋章をつけているもの(警察など)も多くあります。日本を代表する魚といえるのではないでしょうか。ただし本種に関しては日本のほか、台湾にも分布しているようです。
サクラダイといえば、「赤」をイメージする方も多いでしょう、サクラというのはほのかに赤い花ですからね、しかし眼の部分には青い、あるいは紫の部分がありこのコントラストは美しいものです。
サクラダイの雄は背鰭、臀鰭の軟条、尾鰭上・下葉が伸長し本当に美しいものですね。このサクラダイは残念ながら観賞魚として流通することはあまりないのです、というのはやはり水圧の問題が大きいからのようです。
美しいサクラダイを見るのならばやはりタンクをつけて潜ってみるのが一番でしょう、もっとも水深40-50m潜らないといけないですが・・・
底曳網では今回みた1個体のみが漁獲されていました。普段は岩場にすむので、フラットな海底を曳く網ではなかなか漁獲されないのでしょう、
で
♀の方によく出会います。
お久しぶりですね。南紀でもいそうですね、私は先週釣りで紀伊半島に行っておりました。台風が接近していたので風が強く、泳げなかったので悔いがあります。
サクラダイの仲間はやはり1匹の雄を中心とした群れを作るのでどうしても雌の方が多くなるでしょうね。