魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

釣り堀のはなし

2024年02月04日 12時59分36秒 | 環境問題
先日2月1日に長良川に巨大な釣り堀がオープンしたという。岐阜市の有名な「鵜飼」のオフシーズンを盛り上げるために作られたもの、とのこと。長良川は淡水魚の多産地である。小さいのではドジョウ類から大きいのではサツキマスまで大小様々な魚が泳ぐ。それでどんな魚が釣れるのかといえば、なんと、まさかのニジマスである。
 
もはやこのぶろぐを読んでいただいている方には説明不要であろうが、北米原産のサケ科魚類であるニジマスは外来魚であり、本来長良川にいるべきではない魚である。
岐阜県といえばこの間も外来魚コクチバスが放流されて大きな騒ぎになったばかりである。コクチバスは特定外来生物として有名でかつ在来生物への被害が極めて大きなものになるが、ニジマスであっても同様に自然に定着すれば小魚などを食いあらすことが起きるかもしれない(重要産業種であるため見逃されていると思われる)。さらに同じサケ科サケ属である在来種サツキマスとの競合も心配になる。
 
もしこの釣り堀がこれが川からはなれた、内陸の養魚場であればまだ話は変わってくるが、今回は川の一部を区切り作ったものであり、そもそもこれはいつもある施設ではなく鵜飼のオフシーズンに作られるものである。動画をみたところ、しっかりした区切りではなく、川とニジマスの住む区間を隔てているのは網フェンスのみであるように見える。そうなるとニジマスが外に出る可能性もあるし、病気や寄生虫も不安だ。泉佐野のキンギョもそうだが、よそからの魚などを河川や湖沼などを区切った区画にはなって捕まえたり釣ったりするイベントは今後控えるべきではなかろうか。なお、写真はコクチバス。
 
ソース「長良川に巨大な釣り堀 鵜飼のオフシーズンを利用 岐阜市」(中京テレビ)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒメゴンベ | トップ | 釣り堀のはなし2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

環境問題」カテゴリの最新記事