魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ギンアナゴ

2011年09月25日 14時13分20秒 | 魚紹介

久しぶりの一色漁港の魚紹介です。アナゴ科のギンアナゴGnathophis nystromi nystromi  (Jordan and Snyder)です。

三河一色で「長物」といえば、ウナギ(ニホンウナギ)でしょう。実は一色漁港の周辺にはウナギ養殖池が多数あり、鹿児島や、宮崎と並んでウナギの生産が盛んです。

一方漁港で水揚げされるウナギ目の魚は意外と少なく、マアナゴやゴテンアナゴくらいのもので、あとはあまり利用されていません。ギンアナゴも、投棄されてしまう魚のひとつです。

本種は、アナゴ科に属しています。アナゴ科の魚は、大きく3グループに分けられます。

●ホンメダマアナゴ亜科

体はやや太く、後鼻孔は眼中央よりも下方にある。上唇に沿うように溝がある。肛門前長は全長の41-51%のものが多い。日本からは2属4種が知られ、うち1種は、2亜種に分かれている。ゴテンアナゴなどはこの仲間。底曳網などで漁獲され、全ての種が食用となるが、産業的にあまり重要でない。

●クロアナゴ亜科

体はやや太く、後鼻孔は眼中央か、それよりも上方にある。上唇に沿うように溝があるものと、ないものがいる。肛門前長は全長の45%以下のことが多い。日本からは9属と15種が知られている。種類は多いが、産業的に重要なのはクロアナゴ、マアナゴくらいで、後はあまり大事にされていない。

●チンアナゴ亜科

体は著しく細長く、胸鰭はごく小さい、またはない。日本産は2属5種。ただし、このほかに、水中写真のみ報告がある種が1種いる。サンゴ礁の浅海の砂底にすみ、プランクトンなどを捕食する。漁獲されることはあまりないが、美しい色彩のものもあり、独特な生態とあわせ、観賞魚として、また水族館でよく飼育される。

このギンアナゴは、全長237mm、肛門前長60mm、上唇に溝があり、後鼻孔は眼の中央前にあります。さて、どの仲間でしょうか。

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