魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヒゲナガヤギウオ

2023年03月19日 21時26分14秒 | 魚紹介

こんにちは。今日は3月19日。元HKT48、宮脇咲良さんのお誕生日です。ちなみに実人気は5位。さて、この間福島県の方から珍しい魚が我が家にやってきました。スズキ目・トクビレ科・ヤギウオ属のヒゲナガヤギウオ。

ヒゲナガヤギウオの特徴は何といっても、下顎の先の細長い「ひげ」である。このひげは非常に長く、頭部よりも長い。ヤギウオでは眼径より短いのが特徴とされている。「魚類検索」第三版では「ひげの長さにはかなり変異がある」とされている。体はほかのトクビレ科と同じように、一様に硬い骨板に覆われている。その数は50~53個とされているが、ヤギウオと数値は被るのだろうか。

筆者の手持ちの本「原色魚類大圖鑑」ではヤギウオは図示掲載されていないがヒゲナガヤギウオのほうは図示掲載されている。分布域は「富山湾から北海道に分布」とされているが、この個体は気仙沼産。日本海岸だけでなく太平洋岸にもいるようである。ヤギウオは青森県以北の日本と元山に分布するとされる。なお、当時は「くまがえうお科」とされ「(別名 とくびれ科)」としてかっこ付で紹介されていた。なお、本種は近年まではヤギウオの異名とされていたが、近年復活するうごきがあるらしい。まだ「あるらしい」というのはまだ文献が出ていないため、そういうあいまいな言い方しかできないからである。申し訳ない。ヤギウオ属はFishbaseで調べたところヤギウオのみの1属1種とされているが、本種のほかにも復活する可能性がある種がいるらしい。Fishbaseによればヤギウオの分布は広く、北日本から極東ロシア、北米西海岸にまで至る。ヤギウオは浅海の浅場にすむとされるが、ヒレナガヤギウオは深場にすむとされる。

今回2個体我が家にやってきたのだが、いずれも雌で卵を持っていた。卵ごと焼いて食べてみた。トクビレの場合は「軍艦焼き」という料理がよく知られているのだが、本種は小さくて軍艦焼きがしにくいかもしれない、というよりはみそ焼きがあまり好きではない。ということでノーマルな塩焼き。

あまりにも小型であり細いため、指で身をこそぎ取って食べるしかない。しかし、味はよい。今回の個体は田母神真広さんからのいただきもの。ありがとうございます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロウソクギンポの近況 | トップ | キツネベラ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

魚紹介」カテゴリの最新記事