この奇妙な姿の魚はトガリムネエソArgyropelecus aculeatus Valenciennesといいます。ワニトカゲギス目ムネエソ科に属する深海中~深層遊泳性の魚です。
この個体は、はっきりいって、あまり美しい個体とは言えません。しかしこれはマグロの胃の中から出てきたものなので、しょうがないというのもあります・・・
魚自体ももろいので、慎重に扱う必要がありますが、慎重に扱っても崩れたりします。コツは海水から出さないこと、でしょう。
こんな形でみつかることのほうが多いです。胃内容物の同定というのは非常に難しいです。ちなみにこの魚がマグロの胃内から8匹出現。私たちがマグロの刺身を食べる時には、マグロの栄養となるこんな魚のことに思いを馳せてもよいかもしれません。
よく似たノコバホウネンエソPolyipnus spinifer Borodulinaです。同じムネエソ科ですが、属が違います。この種は沿岸の底曳網でも漁獲されますが、食用にすることはありません。
たしかにハタンポにも似てますね。浅瀬と中~深層の魚という違いがありますが、同じような地位にあるので形状も似るということでしょうかね?
他にはどんなものが入っているのでしょうか?
興味心身です。
今日も市場で面白い魚を見っけたのであとでブログにあげたいところです。魚図鑑の登録も予定してますが、魚が少ないのであとでまとめてアップするかな?