これもハワイ沖でマグロの胃の中から出てきた個体です。今回は種の同定さえ困難な種ですが、デメエソダマシ属(属までは確定)の、デメエソダマシScopelarchus analis (Brauer)かな~と思いました。実は胸鰭中央部に黒斑があり、「ステファンデメエソ」ではないかと思ったのですが、鰭条式が一致しません。
このデメエソダマシ属は耳石の形状に特徴があり、それがマグロの胃の中からたくさん出てきます。マグロのいいごちそうなのです。
さて、実は「他にどんなものが入っているのでしょう?」というコメントをいただきました。ので今回は魚類限定ですが、胃内容物を揚げてみましょう。
こんな感じでした。右のトガリムネエソなArgyropelecus aculeatus Valenciennesどはまだ同定可能なものでしょう。左下などは同定が不可能なものですね。ハダカエソとか、そっちらへんではないかとも思うのですが・・・また、これを注文可能ということですので、次に期待ですかね。魚以外では深海性の、体がふにゃっとしたエビとか、ホウズキイカの類が出ていました。ハダカイワシ類が意外と少なかったですね。
このやり方ですと、いつか「チョウチンアンコウ」をうちのブログで紹介できる日が来るかもしれません・・・!
マグロの胃の中はイワシ類が入っているものと
思ってましたが意外でした。
結構、深場にもいるんですね。
それにしてもこの状態のものを
属まで特定できるのはスゴいです!
すごいですね。インドアイノコイワシにしか見えません^^: