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魚のぶろぐ

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Youtubeの問題動画

2022年12月05日 23時02分45秒 | 魚類とインターネット

この前「椎名さんが危険生物ランキングを作らない理由」というつまらない記事を作成していたのだが、最近もマジでクズな動画を色々と発見してしまった。最近は私の画像を勝手に使用している動画チャンネルを指摘しているのだが、それは残念ながらYoutubeからいまだに追放されていない。そのような動画については大体が「危険生物」を扱う動画である。そもそも椎名さんは先述のように「危険生物」といって危険や不安をいたずらにあおるような動画は大嫌いである(マスコミ含む)。それらの動画について、私がかつて運営していた某観賞魚系のサイトの写真が掲載されている。ほかの魚、例えばウツボやオニカサゴなどの写真もどこかで見たことがあるような写真ばかりであった。

さらにひどいことに、その動画の解説欄について「動画内の素材はすべて引用であり、著作権を侵害する意図はありません」とあるが、引用元を明記しないなど、引用の条件を満たしていない。そして「引用」と書けばどんな画像も使えると錯覚しているようなフシもある。「引用」は免罪符ではないのだ。

前も述べたが、このような動画は多くが「美しい声の音声」または「合成音声」である。前者は企業が作っている低品質動画であることが多く、このような美しい声は声優が出している。「ブライトサイド」や「世界の奇跡」など、以前にもこのぶろぐで紹介した低品質動画などが含まれる。後者はいわゆる「ゆっくり音声」が代表的な存在であるが、他にもいくつかある。これは個人が動画を作成することが多いのだが、今年になってYoutubeにおいて「ゆっくり音声」を使用した動画が収益化剥奪されている(Yuturaより)という報告があり、その理由は「動画が大量生産された、もしくは繰り返し」ということである。個人的にはYoutubeのゆっくり動画はどうしても粗製乱造されたものでしかないと思っている。そしてその粗製乱造された動画の中で使用されている画像は、Wikipediaからの引用か、もしくはよそのサイトからの拾い画像からである。かつて私がいた某サイトの写真もだいぶ使われているが、抗議する気配は全くなく、ゆえにこのような動画の投稿者が「盗人猛々しい」デカイ顔をしていられるのである。

では「ゆっくりボイス」がいなくなればこのような輩もいなくなるのだろうか。そんなことはないと思う。いつの時代もよそから写真を勝手に使ってサイトを作っている人はいるのだから、減ることは減るだろうが、決してなくなることはないだろう。

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椎名さんが「危険生物ランキング」というのを作らない理由

2022年11月26日 22時46分14秒 | 魚類とインターネット

椎名さんはじつはYoutubeチャンネルを有している。まあ宣伝するのは好きではないので好き勝手にやっているのだが、最近Youtube動画の中でも多いジャンル「顔出しをせずにただ写真についてしゃべっている動画が中心のチャンネル」を運営している。そのような動画の人気ジャンルはいくつかあるが、特にランキング系の動画は非常に人気があるようだ。生物系では特に「最強生物ランキング」や「危険生物ランキング」などが人気が高い。しかし私はこのような危険生物のランキングものは扱うことは今後ないと思う。

このような動画では紙芝居のように画像や動画を画面にだして、後から声をつける。その「声」というのは大体が人工音声、通称「ゆっくりボイス」と呼ばれるものである。しかし、ゆっくりボイスというのは近年Youtubeでの収益化が難しい。というのは、「ゆっくりボイス」というのはオリジナリティが低いためである。Youtubeというのはオリジナリティがあるテーマが重要であるため、オリジナリティが低いということはYoutubeの競争力が低いことを意味する。「ゆっくりボイス」は簡単に作れるため、Youtubeにとって見たらコピーコンテンツのようにしか見えないのだと思う。あとは私は「ゆっくりボイス」はあまり好きではないということもあるかもしれない。ほかにも、機械的音声が苦手という方がいるかもしれない。

さらに「危険生物」というのは低俗なテレビ番組などのマスメディアなどで、「煽り」をするために使われやすい。生物を愛する人たちは書籍やウェブログ、SNSなどで使用することは少ないように思う。使用する場合はそれに刺されたり咬まれたりした際への対処方法など詳しく記述することが普通である。しかし最近は書籍の中でも危険生物を強調するような中途半端なものが見られる。この間ブックオフで見かけた危険生物の本は、フリー画像集のようなものから持ってきた写真がほとんどであった。もちろんその本は手にせずそっと本棚に戻したのであった。最近の書籍はどうしても劣化が激しいように見える。

そしてこのようなコンテンツとしては誤情報をまき散らすことが多数ある。たとえば「オニダルマオコゼ」を紹介する動画では別科のオニカサゴ属の魚の画像を紹介していることがあるし、昨日ミノカサゴについて書いたのだが、「ミノカサゴの尾鰭に毒がある」なんていうウソ情報をまき散らすようなものも多い。また動画の中の写真についてもオリジナリティは少なく、図鑑サイトから無断で画像を引っ張ってきて低品質のコンテンツをつくるのである。このようなコンテンツは私は作りたくはない。

私はYoutubeで作るコンテンツはほかの誰とも被らないような、オリジナリティにあふれた動画を作りたいと考えている。だから私は「危険生物ランキング」については作成することは今後ないと思うのである。ただランキング形式ではなく、正しく「危険生物」のリスクを紹介する動画であればつくるかもしれない。ただ、動画のねたはたった今思いついた。近いうちに「危険生物ランキングのおかしいところ」を指摘する動画でも作ってみたいと思う。なお、今回の写真は適当に貼っているだけで特に意味はない。

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最近の魚動画を見て思うこと

2022年11月04日 15時04分34秒 | 魚類とインターネット
 
昨日は文化の日でした。金正恩さん、ばんばん発射してますが、安倍さんの国葬に呼ばれなかった腹いせでしょうか。日本にも遊びに来て欲しいものです。でも拉致はしないでね。まあ来れないか。来日したら即、海洋にゴミを投棄した疑いで廃棄物処理法違反で逮捕されたりして。
 
さて、最近youtube動画をみて思うことがある。写真の権利について明らかに問題があるものが見られるのだ。
 
たとえばある動画では、釣れるハゼの写真を紹介しているが、この動画内で紹介されているハゼの写真はほとんど、いや、もしかしたらすべて某魚図鑑サイトからのパクリである。その某図鑑サイトにおいては、引用については可みたいな認識であるが、この動画についてはそのような引用元の文字もみあたらない。つまりこれは違法動画ということになる。
 
投稿者名の横には【公式】なんて書かれているのだが、別に有名人でも、何かの業績を持っているわけでも、企業アカウントでもない、ただの自己顕示欲と承認欲求の強い個人アカウントである。もちろんこの2つは誰もがもっているはずだし、この2つのうちどちらかが欠けているとyoutubeで成功できない。しかし、この自己顕示欲と承認欲求が強いあまりに違法な動画をアップするのはどうかと思う。某魚図鑑は、某魚図鑑に登録しデータを共有するという高い志をもった人たちの集まりであるが、そのような人たちは現在このような状況についてどう思っているのかはわからない。もちろん1000人いれば1000通りともいかないが、500通りくらいの考え方があるので、ひとくくりにするのは難しい話ではある。
 
幸いにもこの動画投稿者は登録者数が300人未満で、収益化できていない。もし収益化できていたら漫画村のように問題になっていただろう。
 
 
魚写真は日本の誇る知的財産
ギンザケイワシの写真。日本は素人が魚類の分野で活躍する
 
漫画村に無断転載された漫画と、youtube投稿者に無断で使われた魚写真。これら二つには共通点がある。それはどちらも著作権法で保護された著作物であること、そして漫画と魚写真はいずれも日本の誇る知的財産であるという点である。
 
漫画はいうまでもないが、魚写真はどうなのか。魚は海外にもいるし、魚がいない国は1か国、バチカン市国くらいだろう。しかし、日本人の魚にかんする情熱はすごいのだ。それには日本が島国であることや、厳しくは保護されず魚を網におさめたり、獲れた魚を飼育することができ、それらを楽しむ文化が育ったということもあるだろうか。一方海外では日本ほど魚には親しみにくいといえるかもしれない。日本のように海外よりすこしゆるめというのが、文化が育つ下地になるのかもしれない。
さらに魚写真のフリー素材、ブログやウェブサイトの写真などでも、日本人の撮影は素晴らしい。魚についてもしっかりと同定し、その能力はアメリカや台湾と肩を並べるレベルといえる。海外のフリー素材サイトを見ると、どうも同定の能力がイマイチであり、またfishbaseの写真も誤りがたまに見受けられる。これを指摘する日本人は魚を本業にしない人も多い。それを見るとやはり日本人は魚に関する情熱が素晴らしいと思い知らされる。
ところが、そんな素晴らしい知的財産を食い散らかす人も多い。まさに今回の動画投稿者がそのケースである。この投稿者については、全く悪びれた様子もなく、注意されると逆ギレするという始末。あまりにもひどいものなのでyoutubeに報告しようとしたが、無断転載については動画の無断転載でないと受け付けないようだ。
 
他人の知的財産を使うということ
 
魚の写真撮影の様子。うまく撮影するなら色々な準備が必要で手間がかかる
 
youtube動画を作るにあたって、必ず他人の知的財産を使うことになるだろう。たとえばBGMの入っていない動画などほとんどないだろう。そのBGMだって他人の知的財産だ。それを私たちは借りて利用させてもらっているだけ。そのBGMを使って動画を作り著作権を主張するなら、必ずそのBGM作者をリスペクトしなければならない。そのために引用元の明記は重要であり、その引用した内容が著作物の全てであってはいけないのである。
 
しかし、最近これが守られていないものが多すぎる。近年増えてきた低品質サイト、これも何回もこのブログで取り上げてきたが、これらのサイトでも無断転載の写真がよく見られる。ぼうずコンニャク氏の写真はウォーターマークがついているが、まさにフリー素材のように、そこにあり、撮影者へのリスペクトも何もない。
しかもこの手の低品質サイトは金儲けが目的であるので、うまく儲けられなければ撤退する。だから自分のオリジナルコンテンツを持ってしまうと撤退できず、彼らのビジネスに悪影響を及ぼすおそれがある。したがってフリー素材に頼るのである。しかしフリー素材サイトも有料のものが多い。だから手っ取り早く写真を入手するために無断転載という方法を取るのである。もちろん、写真作者へのリスペクトはない。
 
最近になって「魚の写真だけでは著作権を主張できない」なんていう人もでてきた。魚を写すだけの写真ではオリジナルとはいえないから、だそうだ。しかし、水族館の魚や、何人かが魚を囲んでのフォトセッションであればそういえるかもしれないが、私たちが磯遊びや釣りやらで採集した魚の写真は、捕まえる、水汲んで水槽にいれたり、パネルを加工したり、カメラを設定したり、さらに人によっては画像加工したりといろいろな労働がなされて写真となるのである。購入した魚は魚を購入することにより、自分の労働で得た賃金を魚に変える。そんな苦労したり金を払って作った写真であるが、それを何の苦労もなくだれかが勝手に使うということになると問題になるだろう。
 
今ものすごい勢いでサイトやyoutube動画が増殖しているが、誰かがこういうことを道徳の授業かコンピュータの授業で教えないといけないのだろう。というよりは自分勝手な人が増えたということなのだろう。
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標準和名の持つ意味とは

2022年09月28日 00時14分29秒 | 魚類とインターネット
(このコラムは、もともとFacebookで書いたものであり、それをもとに、公開日付の変更や、追記などを行ったものです。なお2022年10月3日にNHKBSプレミアムにて、同番組の再放送が行われる予定です)
 
ホウライヒメジ
 
昨日9月27日、昨日NHK BSプレミアムで放送されていた「ワイルドライフ」の録画を見た。タイトルは「紀伊半島潮岬 オジサン大集結!命わきあがる海」というもの。しかし、1時間の番組の中で「オジサン」は1匹も出てこず、出てきたのは「ホウライヒメジ」の群れであった。
 
番組の中では「オジサンとは、ヒメジ科ウミヒゴイ属の魚の総称」とされていたが、これは種標準和名のオジサンがいる以上は望ましくない。魚類の標準和名の定義などについては日本魚類学会の標準和名検討委員会が定義しているので目を通していただきたいが、「標準和名は自然科学、教育、法律、行政等、分類学的単位を特定し、共通の理解を得ることが必要な分野での使用が推奨される」(上記標準和名の定義より)ものとなっていて、魚を語るときは「標準和名を使用すること」が重要である。その一方、「魚類学会標準和名の定義等について」においては「ただし、それは通俗名(方言や商品名等)の使用を制限するものではない」という一文がついている。したがって、今回のテレビ番組のように、ホウライヒメジをオジサンと紹介しても何ら問題ないということになる。
 
ただし、これについては問題がある。「標準和名以外の魚名は優しくない」のだ。ぶっちゃけて言うと、標準和名以外の言葉で会話した場合、魚の名前が伝わらず、混乱を招いてしまうこともあるからだ。もし標準和名以外の魚の名前も知りたい、使いたいというのであれば、必ず標準和名を覚えておかないと、混乱を招く。少なくともテレビで魚種を紹介するときは種標準和名をしっかり使うべきであろう。
 
もうすでに混乱が始まっている。鮮魚店などで「オジサン」という名前で販売されているのはほぼホウライヒメジか、オキナヒメジであるし、釣果サイトでもホウライヒメジやオキナヒメジなんていう種標準和名には全くお目にかかれず、ほぼすべて「オジサン」となっている。そして何が問題なのかというと、例えば「オジサンの標本が欲しい」と思ったときに募集をかけると、ホウライヒメジやオキナヒメジなどが集まってしまうおそれがあるし、オジサンを飼育したくて通販で購入したらより大型に育つホウライヒメジなどが来てしまう危険性がある。なお、同様に混乱を招きやすい標準和名をもつ種は、ほかにクロムツやアカメフグ、オニカサゴなどがいる。これらは釣り人がムツやヒガンフグ、イズカサゴなどを指すときに使うことが多い。魚を語るときは標準和名で語ることが重要である。とくに、インターネットなど、様々な地域の人が集まるコミュニティではその重要性が高まる。
 
NHKは普通のテレビ放送局ではなく、一般市民からの受信料で成り立っているのである。だからこそ、NHKにはしっかりとした放送をしてほしかった。特にタカアシガニとミノカサゴの関係、死んだシコロサンゴに生える海藻、アザハタとキンメモドキの関係など、いいポイントもあったのだから、とてももったいない気がする。しかし細かい欠点は、よいところを台無しにしてしまう。それでは受信料を払った視聴者に申し訳ないだろう。立花孝志氏や、ガーシー氏らがあれほど世間を騒がしてもNHK党がいまだに人気があるというのは、こういうところなのかもしれない。
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魚図鑑サイト、最近ひどすぎィ問題

2022年08月21日 22時41分48秒 | 魚類とインターネット
 
魚類図鑑サイトは昔は良質なものばかりであった。今はどうなのか。今は情報があふれていて、図鑑やメディアサイトも沢山あるが、殆どがみれたようなサイトではない。魚類図鑑サイトや、関連のオウンドメディアのうち、特に新しくできたものは最近酷いものばかり。なお、今回は文章と写真については一切関係がない。
 
まあこの度某ぼうず氏から聞いたのだが、他者が権利を持つ画像を勝手に使用するサイトがあるのだが、これはいったいどうなっているのだろうか。
たとえば「暮らし〜の」というサイトには明らかにどこかのサイトから拾ってきて使用しているのが目につくが、これは明らかに問題なのに、最近まで誰も指摘していなかった。サムネイルだけ見ても、シマドジョウ、キタマクラ、ハチビキ、アラ、クエ、他にもいろいろ。なお、無断転載していないフリー?画像については誤記のオンパレードで、イラの紹介画像で使われているのはイチモンジブダイだったり、クジメをタケノコメバルとして紹介していたりする。このようなひどいサイトはなかなか見なかった。「かった」と過去形になっているのは、ほかにももっとひどいサイトが多数あるからだ。
 
 
中身も酷い。インスタグラムを通じての引用であり法的には問題ないかもしれないのだが、出典不明、得体の知れない情報を流布したりすることがあり、フェイクニュースの温床となる危険性がある。「暮らし~の」の運営会社もオウンドメディアをつくることに特化している、というが、その分野に精通している人がいないと、このように他者から叩かれるということになる。
 
画像の無断転載についてはもはや論外であろう。この会社サイバーノットというそうだが、会社概要では資本金1億円、東京と大阪に事務所(まあどうせレンタルオフィスだろうが)を構えているという。それ程カネがあるのなら、画像の使用料金くらいいくらでも払えるのではないだろうか。まあ、最後は野球チーム横浜ベイスターズ運営会社のメディアサイトみたいに、ライターのせいにして逃げだすのかもしれないが。
 
そもそも最近出現したこのような低品質図鑑サイトは、記事作成をクラウドワークスなどに委託して外部ライターに委託して行われていることがほとんどである。もちろん、そのようなライターの質もピンからキリまであるのだが、上手く文章を組み立てることができるひとでないと、図鑑の文章は書くことができない。それはたいていの場合、魚の同定ほどではないのだが、非常に難しいことである。このようなライターは「副業」としてやっていることが多いと聞くが、このようなことで会社がおカネをライターに支払っているとしたら、それはおかしい話だし、むしろ健全な営業を妨害された、とライターに損害賠償を請求するべきではないだろうか。逆に企業そのものがフェイクニュースの温床などとし、名誉棄損や著作権問題で訴えられる危険性もある。企業はライターを外部委託で頼むのならば、それなりの覚悟が必要だ。
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