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魚のぶろぐ

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今日の魚 2007年5月27日

2007年05月27日 01時29分52秒 | 今日の魚(不定期更新)

タテガミギンポScartella emarginata

5月18日の「レポ書き云々」の項で紹介したタテガミギンポScartella emarginata とはこの魚のことです。頭部に正中線があるのが特徴です(写真ではわかりにくいです)。イソギンポに似ていますが、眼の上の角状皮弁がありません。

 

分布をわがバイブルの一冊「日本の海水魚」で見てみますと・・・

静岡県、和歌山県、高知県、台湾に分布。本州太平洋岸では稀種

となっています。

愛媛県宇和海は豊後水道にあり、黒潮があたる豊かな海です。その宇和海ではこの種が沢山見られます。そっくりさんな「イソギンポ」よりも多かったです。やっぱり潮溜まりや浅い磯、ロープ、ブイ、イカダの周りなどについていることが多いようです。食性は雑食で、キビナゴの切り身、コケ、オキアミなど食べますが、まだ配合餌には餌付いていません。

丈夫ですが、ヤエヤマギンポ等に比べるとコケを食べません。飼育は容易です。

なかなか愛らしい顔をしています。宇和島市で採集。

 

タテガミギンポはかつてScartella cristataという学名で全世界に分布するものとされていましたが現在では、この学名を持つ種は大西洋に分布となっています。日本産魚類検索第二版(2000)でも学名は変更されています。ただしFishbaseによるScartella cristataの解説では日本・台湾にも分布となっています。東大西洋や地中海にはイソギンポの仲間が多く、その中には美しいものが何種類もいますが、立地条件やコストなどが高く、日本には入ってきていないようです。ヨーロッパでもこの仲間は食用にはせず、観賞魚となっています。

またイソギンポの仲間は歯の力が強く、ニジギンポ(写真)など歯が鋭いものもいますので、十分気をつけてください!

 

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今日の魚 2007.4.10

2007年04月10日 20時41分57秒 | 今日の魚(不定期更新)

 

今日の魚 No.17 2007.4.10

アジアコショウダイ Plectorhinchus picus (Valenciennes,1833 )

4ヶ月ぶりの更新です。

このパンダのような色彩の魚はアジアコショウダイという魚の若魚です。

●分類

アジアコショウダイはスズキ目イサキ科コショウダイ属に属する魚です。コショウダイ属はインド・太平洋、東大西洋域に分布し、東太平洋と西大西洋では見られません。東太平洋と西大西洋ではこの属ではなく、タイセイヨウイサキ属に属するものが多く見られます。

●模様に秘密あり

コショウダイ属の魚の多くは幼魚と成魚で斑紋・色彩が変化します。この魚は幼魚・若魚の頃は写真のようなパンダ柄ですが。成長すると灰色の斑点に変わってしまいます。

●採集のエピソード

採集は2007年3月20日です。イセエビ刺し網にかかったのが棄てられてしまいました。それを貰いました。なかなか貴重な?魚なのでありがたく戴き、標本にしました。

 

 

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今日の魚 2006.12.14

2006年12月14日 22時57分08秒 | 今日の魚(不定期更新)

 

今日の魚No.16 2006年12月14日

ロクセンスズメダイ Abudefduf sexfasciatus   (Lacepède)

2006年12月11日採集。

今回は「今日の魚 2006年7月28日」にて紹介したオヤビッチャによく似た種類の魚、ロクセンスズメダイです。写真の個体はちょっと大きめ(全長9cm)です。

●分布

分布域は主として沖縄などの熱帯域ですが、幼魚はやはり黒潮の流れ着く関東や紀伊半島、四国などで見ることができます。ただし、本州ではオヤビッチャよりも少ないようです。

●採集

幼魚は早い年では6月ごろから沿岸につながれたブイや磯の潮溜まりなどで見ることができます。このころは主に網で採集します。秋になるとやや大きくなったものが見られます。このくらいのものは小さな針で釣るのが一般的です。

釣りで採集したロクセンスズメダイ。2006年12月11日採集。

●飼育

飼育に関してはオヤビッチャと同じく、丈夫で病気にも強いです。餌はフレーク、顆粒餌などさまざまなものを食べます。

●混泳

他の魚との同居も大概は問題ありません。オヤビッチャに比べて性格も温和なようです。でも中には気が強い個体もいるので注意したほうが良いと思います。幼魚を群れで泳がせるととてもきれいでしょう。

2006年8月に採集したロクセンスズメダイ幼魚。幼魚と成魚の色彩は変わらない。オヤビッチャとは尾鰭の黒色線の有無で見分けられる。

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今日の魚 2006・12・02

2006年12月02日 12時15分53秒 | 今日の魚(不定期更新)

 

今日の魚 2006・12・02

キンギョハナダイ
Pseudanthias squamipinnis   (Peters)

●分類

キンギョハナダイはスズキ目ハタ科ハナダイ亜科に属する魚です。ハタ科にはにはマハタやクエ、タマカイなどの巨大魚が多いのですが(ハタ亜科)、ハナダイ亜科の魚は多くが10~20cm程度の小型種で、可憐です。

●分布

キンギョハナダイの分布域は広域で、インド・中部太平洋、紅海のサンゴ礁域で普通に見られます。日本では関東地方近海でも見られ、採集家にも身近なハナダイといえます。

●採集

キンギョハナダイは伊豆でも良く見られ、伊豆で繁殖をしているのかもしれません。ハナダイの中でも珍しく、浅瀬で見られます。そのため採集家にも採集のチャンスがあります。写真の個体は高知県の防波堤にいたものです。釣りでもたまーに釣れます。

●飼育

ハナダイの仲間では飼育は易しいほうです。ハナゴイと異なり、群れでなくても飼育は容易。

●混泳

小さな魚は食べられてしまうことがあります。温和な性格ですが、その点は注意。

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今日の魚 2006・9・22

2006年09月22日 23時28分48秒 | 今日の魚(不定期更新)

今日の魚 2006・9・22

ナンヨウツバメウオ Platax orbicularis   (Forsskål)

今回はまるで枯葉のような魚「ナンヨウツバメウオ」を紹介したいと思います。
成魚は灰色の、至って普通な魚なのですが、幼魚は枯葉にしか見えません。

●分類-チョウチョウウオとは縁遠き

かつてナンヨウツバメウオはチョウチョウウオの仲間として分類されている図鑑が多々ありました。しかし現在は、マンジュウダイ科という、まったく別の科とされています。そしてチョウチョウウオはスズキ亜目に、マンジュウダイ科はニザダイ亜目と、科以上に離れた、類縁関係が非常に離れたグループといえるでしょう。

●採集-見つけるまでが難儀

この仲間は磯よりも、小さな漁港などで採集できるチャンスが多いです。漁港などには単独または数匹で見られます。しかし本当に枯葉そのものですから、採集よりも見つけるのが難しいです。見つけさえすればあとは簡単。動きが遅いですので容易に掬えます。

枯葉そのもの!

●飼育-粘って粘って

飼育は難しくない、と書かれている場合が多いですが、私は残念ながら死なせてしまいました。餌付けに失敗したようです。最初からソラスズメと一緒にしたのが間違いだったようです。餌は最初から食べる場合は少ないようなので、粘って粘って様々な餌を与えるのがよいようです。

●混泳-強気な魚とはNG

混泳に関しては、最初から強気な魚と同居させるのは向きません。この魚は意外にも繊細ですので同じように繊細なチョウチョウウオ類やヨウジウオなどと飼ってあげるのがよいのかもしれません。

 

 

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