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魚のぶろぐ

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今日の魚 2007 9 11

2007年09月11日 00時29分23秒 | 今日の魚(不定期更新)

 今日の魚、というタイトルですが、「今月の魚」に改名したほうがよいのではないか、と自分でも時々思ったりします。でも他の人のコラムはすごすぎます。

でも、やっぱりオリジナリティで勝負するのが、良かったりします?僕の場合は基本的に採集魚で行きます。

では、さっそく、いきます。2007年9月11日、ヨメヒメジです。

Upeneus tragula   Richardson

このヨメヒメジを初め、僕はヒメジの仲間が大好きなんです!オジサン、オオスジヒメジ、オキナヒメジ、コバンヒメジ、インドヒメジなど種類が豊富で、色も派手ではないが美しい色彩ですし。このヨメヒメジも決して派手な色彩ではないのですが、よく見ると趣があります。

写真の個体はちっちゃくて全長3cmくらいという代物。

成魚は全長20cm、大きいものでは25cmくらいになったりします。本種はオジサンやコバンヒメジなどが含まれるウミヒゴイ属Parupeneusではなく、ヒメジ属Upeneusに属します。ヒメジ科はMullidaeといいますが、これは日本にはいないMullus属、和名はメダマヒメジ属にちなんだものです。メダマヒメジ属は全て大西洋・地中海沿岸に生息し、4種が知られ、亜種が2亜種知られます。

さて、ウミヒゴイ属の魚は太平洋、インド洋、紅海沿岸に分布し、大西洋には分布しません。しかし、Parupeneus forsskali はスエズ運河経由で地中海でも確認されています。

ヒメジ属はインド・太平洋、そして大西洋の熱帯~温帯域にかけて分布します。種類はおおよそ23種類。そしてそのうち日本には本種を含め8種類が見られます。

本種は英名で「Freckled goatfish」と呼ばれます。Yahoo!の翻訳機能で調べてみますとFreckledというのは「そばかすの有る」という意味だそうです。goatfishというのはヒメジのことです。

本種はけっこう伊豆などでも成魚が見られるので、温帯の魚と思われますが、意外にも分布はインド・西部太平洋の広域に及びます。インド洋ではアフリカ東岸まで見られるといいますから、驚きです。

●生活

砂底・泥底・礫底で見られ、磯に多いオキナヒメジなどとは対照的です。群れは作りませんが、他の魚、ホンベラやミツボシキュウセンなどと泳いでいることもあります。幼魚は8月の半ばから9月にかけて出現します。

●飼育する

けっこう温和な魚のようで、大きめの魚と一緒に飼うのはあまり良くありません。細身なので他の魚に食われないように注意が必要です。ブダイに食われてしまったことさえあります。フエダイ、ハタなどはもってのほかです。

●食味

刺身にしても良いのですが、独特の食感があります。初心者にはから揚げや焼き魚などが無難かも知れません。沖縄や四国では、ヒメジの仲間が良く市場に水揚げされます。ウミヒゴイは大型で、タイの代用に使われることもあるそうです。しかし本種は市場で見たことはありません。

 

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今日の魚 2007年7月16日

2007年07月16日 22時36分29秒 | 今日の魚(不定期更新)

アリアケギバチ Pseudobagrus aurantiacus   (Temminck and Schlegel)

今日の魚は、九州北部の河川に分布する珍しいギギ科の魚種「アリアケギバチ」です。本種は九州北部・西部の河川に生息する、日本固有種です。

●記載

本種は日本産魚種の多くを記載したテンミンクとシュレーゲルにより原記載されました。しかしその後、関東でも本種と似た魚がみつかり、それにギバチと名づけられました。
今から10年ぐらい前になると、本種と関東産の近縁種は別種とわかり、本種には「アリアケギバチ」と、東日本に生息する類似種は「ギバチ」と呼ぶことになりました。しかし海外のサイトでは「ギバチ」の学名に今もPseudobagrus aurantiacusを採用していることもあるそうです。本種は分類では「ナマズ目 ギギ科」に属します。ギギ科はアジア・アフリカの淡水域に多く生息し、日本では1属4種(中坊編、2000)が知られています。

●分布

先述したように、九州北部・西部と長崎県壱岐に分布する日本固有種です。しかし残念ながら壱岐からは近年記録されていません。絶滅した可能性もあります。本種によく似たギバチは関東平野・北陸地方以北の本種に分布し、この種も日本固有のものです。
九州にはもう1種、同属のギギがいますが、ギギは九州北東部の河川に分布しています。

●形態的特徴

背鰭棘の長さで見分けられます。背鰭基底長の1.3倍以下なのがギバチ、1.4倍以上のものがアリアケギバチとされています。九州に生息するもう1種のギギは、尾鰭がよく切れ込むことで区別できます。

●生態

河川中流域に生息します。流れのゆるい場所を好み、岩陰や流木、ヨシなどの葉影に隠れていますが、空き缶や空き瓶、ごみの中にも隠れています。産卵期は初夏で、盛夏には全長1cm前後のかわいらしいサイズが採集できます。夜行性で貪欲、特に甲殻類が好物ですのでエビ類と一緒には飼育できません。

●注意

背鰭・胸鰭の棘は有毒といわれます。刺されると本当に痛いです。

1cmほどの稚魚を採集して1年でコレだけの大きさになりました。どれだけ大きくなるか。
これで約5cmといったところ。


別の水槽で飼育していたアリアケギバチ。


鰭の齧りあいをするので複数飼育は注意が必要です。

参考書籍・サイト

中坊徹次編 日本産魚類検索 第二版(東海大学出版会 2000)
WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/index.htm

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今日の魚 2007年7月12日

2007年07月12日 22時30分25秒 | 今日の魚(不定期更新)

ヒュウガカサゴ Scorpaenopsis venosa   (Cuvier) Raggy scorpionfish

今日は、貴重なフサカサゴ科の魚「ヒュウガカサゴ」を紹介します。この個体は「WEB魚図鑑」で同定していただきました。ありがとうございます!

●記載

この魚はすでに1829年、フランス人キュヴィエによって記載(原記載)されました。しかし日本では2000年代に初めて採集され(宮崎県)、その後産地にちなんで「ヒュウガカサゴ」の和名が与えられました。日本では宮崎のほか高知県にも生息しています。

●分布

日本での分布は前述したとおりですが、海外ではインド・西部太平洋に分布するとあります。グレートバリアリーフから東アフリカまでいるようです。

●形態的特徴

幼魚は眼の上に長い皮弁がありますが、成長するとなくなってしまうようです。胸鰭内側に目立つ模様はありません。成長すると全長25cmになるそうです。

●生態

肉食性で、小魚やエビなどを貪欲に捕食します。サツマカサゴと同様、配合餌に慣らすのに時間がかかります。成魚はやや深い岩礁域に見られるそうです。

●注意

棘に毒腺があり、刺されると痛みます。ご注意を・・・

石に化けているようす。皮弁はカモフラージュにも役立っているようだ。

参考資料

Fishbase http://www.fishbase.org/search.php

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今日の魚 2007年7月1日

2007年07月01日 20時05分15秒 | 今日の魚(不定期更新)

 

テンジクスズメダイ Abudefduf bengalensis   (Bloch)

はやいもので、もう今日から7月です。

潮溜まりや磯ではそろそろスズメダイの声を聞こうか(?)という頃ですね。でも宇和島にはまだ小さなスズメダイ科の魚たちはやってきてくれていません。

で、今日は余り注目されないスズメダイの仲間「テンジクスズメダイ」を取り上げたいと思います。

この魚の写真をみると、オヤビッチャに本当に似ているのですが、体の縞模様の太さや尾鰭の先端が丸いなど、オヤビッチャとはちょっと違うのです。オヤビッチャの仲間は種類が多く、日本産だけで7種類が知られています。この「今日の魚」で扱うオヤビッチャ属は、オヤビッチャ、ロクセンスズメダイに次ぐ3種目になります。

つまりこの仲間はそれだけ沢山いる、ということになります。丈夫な魚なのですが、イソスズメダイなどは凶暴なので、要注意です。

 

 

 

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今日の魚 2007年6月26日

2007年06月26日 19時04分16秒 | 今日の魚(不定期更新)

ケラマハナダイ Pseudanthias hypselosoma

これはハナダイの仲間の魚、ケラマハナダイPseudanthias hypselosoma   Bleekerです。ハナダイの仲間はハタ科に含まれますが、一部カワリハナダイやシキシマハナダイなど別科の魚もいます。上の写真は雄の個体です。

ケラマハナダイはわがバイブルである、 「日本産魚類検索 全種の同定 第二版(中坊徹次編、2000年、東海大学出版会)」では水深15~30mにすむ、となっているのですががこの個体はなんと水深1mで採集したものです。しかも近く、同じく水深1mの場所で雌を2個体も採集しました。採集方法は釣りです。

キンギョハナダイの雄によく似ているのですが、キンギョハナダイ雄の胸鰭には赤い模様があるのに対して本種の胸鰭には赤い模様がなく、容易に区別できます。

雌の尾鰭後端が赤く、雌も他の種類と容易に区別できます。

雌の写真です。

ではこの後、さらにインパクトの強い画像をどうぞ・・・

じゃ~ん!

どうでしょう、コレ。バケツの中に入った個体ということでインパクトがあります。これは朝7時ごろ撮影したもので、雄は残念ながらまだ写っていません。雄はこの日の昼ごろに釣れました。

今は大型魚水槽でヒメゴンベ等と泳いでいます。とっても綺麗です。写真じゃ伝わってませんが。

「今日の魚 2006年12月2日号」では同属のキンギョハナダイを特集しています。こちらもぜひどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 というか今テスト期間中、こんなことしていていいのか。・・・謎。

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