♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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PBA『世の光』を文字で 

■神殿を私物化

2010年04月28日 | Weblog
2010/4/28放送

 世の光の時間です。 いかがお過ごしですか。 板倉邦雄です。 今日は「神殿を私物化」という題でお話ししましょう。 旧約聖書のネヘミヤ記の続きです。

 さて、知事ネヘミヤが都エルサレムを離れてバビロンへ帰っていた時です。 とんでもないことが起こっていました。

 神様を礼拝する神殿の倉庫の管理をしていた祭司エリヤシブ、彼は役人トビヤと親しくしていました。 役人トビヤと言えば知事ネヘミヤの城壁再建にことごとく反対した人でしたね。 その役人トビヤのために祭司エリヤシブは神殿の倉庫を豪華な客間に改造してしまったのです。

 神殿の倉庫は人々の捧げものである穀物、香料、ぶどう酒、オリーブ油などの十分の一税が保管されていた重要な所です。 聖書によりますと、これらの捧げものは神殿で仕えるレビ人や聖歌隊員、ガードマンに支給すると定められていました。 ところが、そうした公的な場所を個人の客間として使ったのです(ネヘミヤ記13章4-5節参照)。

 バビロンから帰った知事ネヘミヤはその悪事を知らされました。 ネヘミヤは憤慨し、役人トビヤの持ち物を全部外に放り出したのです。 そして部屋をきよめさせ、神殿の器物、捧げものの穀物、香料、オリーブ油を元通りそこに戻しました。 それから、生活費が打ち切られて、礼拝の勤めをするレビ人たちが各々(おのおの)農地に引き揚げていたのですが、直ちに呼び戻し、本来の職務につかせたのです。 

 さて、ネヘミヤ知事から約500年後、イエス様は弟子たちとエルサレムに上られました。 そしして礼拝のために神殿に来られたのです。 すると神殿の庭には、牛、羊、鳩を売る者や両替え人たちが座り込んで商売に熱中していました。 イエス様は鞭を作り、羊や牛を神殿から追い出し、両替人の台をひっくり返し、鳩を売る者に言われました。 「ここから出て行け。 わたしの父の家を商売の家とするな。 わたしの家は祈りの家である。」

 知事ネヘミヤとイエス様の姿が重なって見えてきますね。 この世に「私のもの」と言うものはありません。 この世のすべては神様のものですから、私たちは良き管理者とさせていただきましょう。

 聖書のことばです。
 「富むことを願い求める者は、誘惑と、わなとに陥り、また、人を滅びと破壊とに沈ませる、無分別な恐ろしいさまざまの情欲に陷るのである。」第一テモテへの手紙 6章9節 (口語訳聖書)

  ( PBA制作「世の光」2010.4.28放送でのお話より )

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