2020/6/8放送
世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
第二月曜日の今日は旧約聖書のモーセの生涯から学んでみましょう。
先月はモーセの決断を学びました。神はご自分の民を憐れみ、モーセをリーダーとし、奴隷状態であったエジプトから脱出する使命を与えます。多くの苦難を承知でモーセは決断し、エジプトに向かったのです。そしてエジプトの王ファラオの前に立ち、神の民を出て行かせるようにと願いました。しかし順調にいきませんでした。事は思わぬ方向に向かったです。
それはファラオが神の民の苦役をさらに増し加え、今まで与えていた藁(わら)さえ与えずに、同じ量のレンガを作るようにと強いたのです。当然のことながら、神の民の怒りはモーセに向かいました。モーセにとってそれは予想を越える痛みであり、挫折であったことでしょう。しかしその中でモーセはどうしたでしょうか。聖書はこう記しています。
それでモーセは【主】のもとに戻り、そして言った。
「主よ、なぜ、あなたはこの民をひどい目にあわせられるのですか。
いったい、なぜあなたは私を遣わされたのですか。
旧約聖書 出エジプト記5章22節
モーセは戻るべき所を知っていました。それは主にある神様の所でした。すべての主権を持ち、モーセを遣わされた神様の元に戻って、彼は自分の思いをすべて神に申し上げたのです。
「なぜひどい目に遭わせるのか。なぜ私を遣わしたのか。」 その呻きや叫びをモーセはそのまま神様に届けました。それはモーセが神様を信頼していたからです。
神様はそれを待っておられ、私たちの力ではなく神様から受け取る力によって、また神のことばと約束によって、奮い立っていくようにと私たちをも導かれるのです。神様はあなたの人生にもチャレンジを与えてくださっています。あなたも神様の約束を神様のことばを握り締めて、決断の一歩を踏み出してみませんか。どのような苦難や困難やたとえ挫折があったとしても、あなたとともにいてくださる永遠の神様に信頼して、力強く歩ませていただきましょう。
聖書のことば
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。
神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
新約聖書 ペテロ第一の手紙 5章7節
(PBA制作「世の光」 2020.6.8放送でのお話より )
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