2024/08/31放送
「世の光」の時間です。東京都羽村市にある、おざく台キリスト教会の牧師、井本祐介です。平日は中学と高校で理科の教師もしています。
最初に聖書のことばを紹介します。コリント人への手紙第二4章18節
「私たちは見えるものにではなく、見えないものに目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くからです。」
目に見えないものは信じない、という考えがあります。確かにしっかりと見極める姿勢はとても大切です。
ですが科学を学んで気づくのは、私たちの目はごく短い範囲の波長の光しか捉えることができない、私たちが知覚できないものでこの世界は溢れている、ということです。
目には見えないけれども働く力もたくさんあります。例えば、りんごの木のエピソードで有名なニュートンが発見した万有引力です。名前の通り全ての物、あなたと目の前のラジオやスマートフォン、あなたと隣の人、あなたと地球、それらは互いに引き合っているんです。
万有引力は質量に比例するため、地球はとても大きな力で私たちを引き寄せています。それが重力です。そのため、私たちが地面からジャンプしたとしても宇宙には飛んでいかず、地球へと引き戻されるのです。
私たちの周りには私たちの目には見えないもので溢れ、それらによって私たちは生かされているのです。
ニュートンは信仰深い人で、彼にとってこの世界の驚くべき物理法則を解き明かすことこそが目には見えない神の素晴らしさを知ることだったのです。
サン・テグジュペリの小説『星の王子さま』の中には「本当に大切なものは目には見えないんだよ」という有名なことばがあります。神の存在、天国の存在、これらも目には見えない。けれども本当に大切なものです。
そして神の存在は、地球が私たちを引く重力にとてもよく似ています。
神は大きな力で、大きな愛で、私たちを求めているのです。
目には見えないけれど何より大切なもの、この神の愛を記したのが聖書です。
ぜひ一度手にとって読んでみてください。
( PBA制作「世の光」 2024.8.31放送でのお話しより )
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