2024/02/13放送
「世の光」の時間です。お聞きくださりありがとうございます。愛知県豊田市にある豊田神池キリスト教会の牧師、入江告(つげる)がお話しします。
私には幼稚園に通っている子どもがいますが、この前、幼稚園の歌を教えてくれました。「ケンカのあとは」という歌で、その中にこんな歌詞があります。
「ケンカの後は悲しいな・・・ 本当はとっても好きなのに 嫌いだなんて言っちゃって・・・ごめんなさいが言えなくて」(https://www.oricon.co.jp/prof/214478/lyrics/I064014/)。
多くの人は愛情を求めます。しかし愛を求めたとき、必ずしも思い通りの愛が返ってくるわけではなく、かえって愛されないという経験をします。
ヨハネの福音書4章に登場するサマリア人女性もまた同じ経験をしていました。
井戸の傍(かたわ)らで飲み水の話をしていたイエスは、突然、「あなたの夫を呼んできなさい」と言います。
女性は一言だけ「私には夫がいません」と答えます。
この女性にとって夫の話題は最も話したくない話題でした。なぜなら彼女は5回結婚と離婚を繰り返し、今は結婚していない男性と暮らしていたからです。
彼女は結婚式で愛を誓いながらも相手を愛せない経験をし、逆に男性たちからも愛されない経験をしました。ケンカをし、罵り合い、やがて会話もできない冷え切った関係になり、破綻していく。次こそは、と希望を持っては裏切られることを繰り返し、いつしか彼女にとって「愛」とは誰にも話したくない事柄になりました。
ではなぜイエスはこの話をしたのでしょうか。それは彼女の話したくない話題こそ最も癒やしを必要としている心の傷だ、とイエスは知っていたからです。
イエスは他の箇所で言っています。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです」
(マルコの福音書2章17節)
聖書が語る罪とは犯罪というより病のようなものです。
愛し愛されたいのに上手くいかない。なぜなら結局誰もが自分を一番にしたいからです。
しかしその先には魂の渇きがあります。
イエスはこうも言いました。
「わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます」
(ヨハネの福音書4章14節)
あなたが最も話したくない話題は何でしょうか。
イエスはその魂の渇きを癒やしたいと願っています。
このイエスのいのちの水を受け取ってみませんか?
( PBA制作「世の光」 2024.2.13放送でのお話しより )
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