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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■七日間断食した / 福井 誠

2016年12月01日 | Weblog
2016/12/1放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「七日間断食した」です。それでは第一サムエル記31章12節、13節から読んでみましょう。
 「 勇士たちはみな、立ち上がり、夜通し歩いて行って、サウルの死体と、その息子たちの死体とをベテ・シャンの城壁から取りはずし、これをヤベシュに運んで、そこで焼いた。それから、その骨を取って、ヤベシュにある柳の木の下に葬り、七日間、断食した。
 
 第一サムエル記最後の章にはイスラエルの初代のサウルの死が記録されています。サウルの生涯はイスラエルを神の御心に沿って強くしようとするよりは、ダビデを妬み、亡き者にしようとすることに力を注いだ感じがありますね。しかしそんなサウルの横暴もようやく終わりに近づいてきて、悪者サウルが裁かれてダビデが立てられる時が来たのですね。神がなさる事に遅すぎることはありません。人はぎりぎりにまで、いやぎりぎりを越えて、もう何の望みが無いというところまで追い詰められることがあるものです。何もかもが自分の中から失なわれていく。もはや朽ち果てていく他はないと思われる絶望の中からですら神のわざは始まるのです。

 さてサウルは、ダビデが手をくだすまでもなく自ら滅んでいきました。サウルの首ははねられ、遺体は晒し物になり、ベテ・シャンの城壁に吊るされました。何とも痛ましい最後です。けれども、聖書というのは温情に満ちた書き方をしていますね。ヤベシュ・ギルアデの人々が命の危険を犯し、サウルと彼の息子たちの釘づけにされた遺体を取り外し、ヤベシュへ持ち帰り、火葬したとあります。彼らはかつてアモン人ナハシュに攻撃された際にサウルに助け出された恩義を忘れていなかったのです。彼らはサウルの骨をヤベシュにある柳の木の下に葬りました。これはイスラエルの習慣であって、神聖な場所に丁寧に葬ったことを意味しています。神は、サウルのように不機嫌に満ち、憎悪と嫉妬と暴力とを露わにする王であれ、その死を粗末にはされませんでした。サウルに恩義を感じた者たちの心を奮い立たせ、サウルの死が弔われるようにさせてくださったのです。

 神は真実で恵みに満ちています。人生の最後の最後まで心を配られる神の愛を覚えて歩みたいのです。

(PBA制作「世の光」2016.12.1放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

 
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