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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし100 / 大嶋重徳

2019年04月18日 | Weblog
2019/3/14放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。 十戒を始めとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく自由へと導くためのことばなのです。十戒第八戒には、「盗んではならない。」(出エジプト記20章15節、申命記5章19節)とあります。「盗んではならない。」という戒めは、どのような自由への道しるべを指し示しているでしょうか。

第八戒「盗んではならない。」の反対を「盗まないこと」ではなく、聖書は、「自分の手をもって正しい仕事を する」ことだと語ります(参照 エペソ人への手紙4章28節)。
 自分の手を持って正しい仕事に仕えることができたならば、この世界で盗まない社会・奪われない社会が形成されていきます。

 しかし、困っている人は受けるだけで良いのでしょうか。そんな事はありません。「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒の働き20章35節)と聖書は語ります。もし今、困窮の中にあえいでいる人も、またそれでも自分の手にある何かを誰かのために使っていく必要があるのです。人は誰一人、受けるだけの存在になることはないのです。何かをしてもらって笑顔で「ありがとう」と感謝のほほ笑みを返すことも与えることになるのです。

 日本語の「お互いさま」ということばは良いことばだなあと思います。人は受けるだけになっていくとき、そこに卑屈な感情も生まれていきます。人間はお互いに愛し会う、与え合う、譲り合う、赦し合うことが大切なのです。今まで誰かのものを盗んでいた自分の手を使って、誰かに与えていく人生を歩いていくときに、何かを略奪することにも豊かに生きる人生が始まるのです。たとえ今日が寝たきりの一日であったとしても、誰かのお世話になっていたとしても、大胆に受け取り大胆にその感謝を相手に表し、そして誰かにしてもらったように愛を表していくのです。

 全員が自分の手をもってなすときに、そこには受ける人、与える人という構造が形を消していきます。自分の手によってという姿勢は、受けるだけの甘いの構造やいかに受けられるかだけに集中する思考停止状態を自覚させてもくれるのです。自分がすべてをやらなければ・・・、肩に力が入っている人もリラックスしましょう。私たちはすべてを背負うことなどできません。最終的には神様がすべてをなされるのです。神様は神様の所有された世界を維持しておられ支配しておられるのです。その神様のお働きにお委ねしながら「お互い様」と生きていきたいものです。

    ( PBA制作「世の光」2019.3.14放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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