♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■心配しないで / 板倉邦雄

2022年12月26日 | Weblog

2022/12/19放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
  今日は、「心配しないで」という題でお話いたしましょう。

 私たちの人生には三つの坂がある、とよく言われます。上り坂、下り坂、そしてまさかの坂です。私たちはそうしたまさかの坂に出会いますと心配し、思い煩い、不安の中に取り囲まれてしまうのではないでしょうか? 

 今日はマタイの福音書1章18節から21節、人生の旅路でまさかの坂に出会った、イエス・キリストの父親となるヨセフのお話をしましょう。

 さてヨセフはイエス様の母となるマリヤと婚約していました。ところが、まだ一緒にならない前に婚約者のマリヤが妊娠したではありませんか。ヨセフの心はパニックになったでしょう。自分には身に覚えがないからです。さあどうしたらいいでしょうか。不安や恐れが、そして何よりも憂いの心がヨセフの心を支配したのです。

 そしてヨセフが下した決断は、マリヤとの婚約関係はなかったことにすることでした。要するに、密かに離縁することだったのです。マリヤを愛していましたので、マリヤが世間の晒し者にならないためでした。当時ユダヤでは婚約期間でありましても結婚と看做され、その間に不貞があれば晒し者になったからです。

 ところがある夜、神の使いがヨセフの夢の中に現れて言われました。
 「ダビデの子ヨセフ。心配しないでマリヤを妻として迎えなさい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのです。マリヤは男の子を生みます。その名をイエスとつけなさい。彼はご自分の民をその諸々の罪から救う者となる。」 聖霊なる神様がイエス様の父親だということをヨセフは理解しました。

 さて翻って、私たちは家族のこと、学校や職場において、様々な人間関係で思い悩み心配します。しかし自分のことだけではなく、マリヤのことを心配したヨセフに神の使いが夢の中に現れて解決を与えてくださったことを覚えましょう。私たちが心配し思い煩う前に、神が私たちのことを心配してくださるからです。

 聖書のことばです。
 
 「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
   ペテロの第一の手紙 5章7節 


    ( PBA制作「世の光」 2022.12.19放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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