2019/11/28放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
ルカ福音書はたった一人の人テオフィロに向かって、「あなたに分っていただきたい」ということばで始まる情熱が込められた福音書です。
ではルカはそのような求道者テオフィロに何をどういうことを伝えようとしているのでしょうか。ルカ福音書1章にこうあります。
「私たちの間ですでに確信されている出来事について」(1-2節 新改訳第三版)伝えようとしている、と。「すでに確信されている」こととは「成し遂げられた事柄」(1-2節 新改訳2017)という意味です。何が起こったんでしょうか。イエス・キリストが来られたということです。
ここでルカが異邦人・求道者・信じることをためらっているテオフィロに伝えたいのは、ルカの人生を変えたキリストとの出会いです。あなたが信じるかどうかで迷っているために必要なことは、この世界に起こったイエス・キリストの出来事をきちんと知るということです。(、と。)
実はルカ自身はイエス・キリストと出会ってはいません。しかしルカにはパウロという自分に福音を伝えてくれた人との出会いがあり、マルコ福音書という書物や多くの人が書いた文書との出会いがありました。ルカは、「私も、すべてのことを初めから綿密に調べていますから、・・・、あなたのために、順序立てて書いて差し上げるのがよいと思います。」(3節 新改訳2017)と書きました。ルカは綿密に調べたのです。そして順序立てて書いてテオフィロに記したのです。テオフィロがどうしたら分ってくれるだろうか、この人が信仰を持つために丁寧に調べてまとめあげて書いたのです。
なぜルカはこんなに一所懸命書いたのでしょうか。それはテオフィロへの愛がありました。分って欲しい。・・・大変な作業です。しかし自分はこの救いに捕らえれている。何とかして、どうにかして、この救いの事実を知って欲しい、と思っている。
私の母親はこのことばに捕らえられました。このことばに生かされてきた母の人生は私は目の当たりにしてきました。そしてその生き方は、神がいないなどとても言えない人生でした。そしてその神のことばに私もまた捕らえられたのです。そしてこの神のことばを信じる人が一人でも起こって欲しいと思い私は牧師になりました。このように聖書を読むときに人生が変わるのです。大げさでなく人生が変わる。新しい人生の中を歩くことができるのです。
ルカが記す「分っていただきたい」ということば、それはあなたに向けられた神の愛のことばです。神の愛のことばが聖書となって今私たちの前にあります。ぜひ聖書をご自分で読んでいただきたいと思います。難しい思いになるかもしれません。しかし、あなたと一緒に聖書を読みたいと思う人が教会にはいます。ぜひ教会にお越しください。
( PBA制作「世の光」2019.11.28放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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