花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

名著「逝きし世の面影」パート2

2008年06月21日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
名著「逝きし世の面影」渡辺京二著を紹介した次の日、中日新聞19日の「文化ぶんぶん人類学」で、岐阜市在住の自称「兼業主夫」高田浩史さんの記事が載っていた。高田さんは「男女共同参画21世紀審議会」の委員を勤め、奥さんと育児の仕事分担をこなしながら講演にまわっている。
          
幕末の江戸を訪れたイギリス人駐日公使オール・コックは、江戸の街角で父親が子守をする「ありふれた光景」に驚いた。
          
当時の子育て書はもっぱら男性向け。一方で妻や嫁の心得を示した「女訓書」に母親の子育てに関する言及はなく、むしろ子煩悩な母親は否定的にみられていた。
明治以降、富国強兵のために「男らしさ」や「母性」が強調され、戦後は経済成長とともに男性は仕事人間、女性は専業主婦が当然となっていく。とありました。
          
「逝きし世の面影」でイザベラ・バードが書いています。
明治10年日光での見聞。「私はこれほど自分の子どもに喜びをおぼえる人々を見たことがない。子どもを抱いたり背負ったり、歩くときは手を取り、子どもの遊戯を見つめたりそれに加わったり、絶えず新しい玩具をくれてやり、野遊びや祭りに連れて行き、子どもがいないとしんから満足することがない。他人の子どもにもそれなりの注意と愛情を注ぐ。父も母も自分の子どもに誇りを持っている。毎朝6時頃、12人か14人の男たちが低い塀に腰を下ろして、それぞれ自分の腕に2歳にもならぬ子どもを抱いて、可愛がったり、一緒に遊んだり、自分の子どもの体格と知恵を見せびらかしているのを見ていると大変面白い。その様子から判断すると、この朝の集まりでは、子どもが主な話題となっているらしい」
コメント
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