明智探偵登場 解決編

明智先生はしばらく黙ったまま図面をにらんでいた。
沈黙が続く。
多数の方のご要望で、解決編を来年でなく本日いたします。
ヤナ「小林君、きみは気がつかなかったのかね。この一階の平面図を良く見てみたまえ」
　　１階平面図
ミズ「先生、図面がずいぶんゆがんでいますが」
ヤナ「それは君の写真の撮り方が悪かったせいだよ。それよりも、この二軒の店舗にはトイレがあるのかね」
ミズ「小便は東の駐車場の隅で、大便は前のハイファッション光さんの前で済ませばいいでしょう」
ヤナ「この店舗では、お茶のひとつも沸かせない」
ミズ「お茶はへそで沸かせばいいでしょう」
ヤナ「二階の図面と比較すると一階には柱がないよ」
　　２階以上の平面図
ミズ「そう言われますと、マンションの西側には太い柱が四本立っています」
ヤナ「立面図を見るとよく分かる。平面図と比べると、店舗の真ん中に柱がなければならないが・・・・」
　　西側立面図
ミズ「アッ先生一階の立面図には店舗がありません。それにしてもこの図面もゆがんでますね」
ヤナ「それは君の写真の撮り方のせいだ。これでは平面図と立面図が合わない」
ミズ「先生、それに気がつきませんでした」
ヤナ「急遽、平面図だけ店舗に書き換えたのだろう。説明会では君はいったい何をしていたのかね」
ミズ「目の前の粗品に何が入っているのか、何をいただけるのか楽しみで、目方をみたり、箱を振ったりしていました」
ヤナ「一階にだけ柱が無いのもおかしな話だ。どんな立面図になるのか、正しい図を見てみたいものだ」
ミズ「先生、恐れ入りました。チャンスがあったら谷村建設さんに聞いてみます」
ヤナ「それでは、さらば。またしばらくきみと顔をあわせることも無いだろう」
明智先生は翌日、孫を連れて、また店に遊びに来ていた。
お母ちゃん　　　　塩！
　　　　　　　　　　　　　　　解決編　　完