子供の頃、「ツクシ誰の子、スギナの子」と唄った覚えがある。
それ以外の言葉は思い浮かばないし、節回しもはっきり覚えていない。
ツクシはスギナの子供だ。
秋になるとスギナは枯れた姿になる。しかし、その後も地下茎や根は地下で生きている。
春を待って、その根や地下茎から、胞子をつける特別な胞子茎が動き始める。それがツクシだ。
上の写真は、ツクシ(つまり胞子茎)が現れ、周囲にスギナも芽を出したところ。
日数が立てばツクシが枯れ、スギナが残る。
そのスギナは、今、来春の活動に備え、精一杯の活動中。畑地であろうと土手であろうと、目立たぬようにしながら、努力しているのだ。
呼ばれてもそっぽ向くなりつくしんぼ ひよどり
呼ばずとも控へてをりしすぎなかな ひよどり
これは私の好き勝手なイメージ。
さしずめわが家にあっては、孫娘と老爺の関係だろうか。
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