3月9日の日曜日は、すこぶる付きのいい天気だった。
そんな天気に誘われて、公園へ。
道の傍らに、形のいい紅梅が咲いていた。
私がノコノコと出かけるほどだから、近所の人たちはどっと出ていて、往来は激しかった。
ほとんどの人は、犬の散歩。
中にはウオーキングの姿もあった。
当然のことだが、ウオーキングの人は急ぎ足だ。
年老いたカメラ愛好家の都合など、もとより考えてくれるはずもない。
万事はおのが都合のみ。
犬と一緒のノロノロ人と、ウオーキングのスタスタ人が行き交っている。
写真を撮ろうにも、歩行ペースの違う人の姿を避けるのは、これでなかなか難しい。
昨日のブログで使った「薫る道」は、そのおりに撮った写真である。
人の姿を入れない工夫をしていたのに、今日になってみて、人の姿が欲しくなった。
今になっては後の祭りだ。
その時には、この句が頭になかったのだからしかたがない。
「写真俳句」を標榜する私にとって、歩行者の後ろ姿があれば好都合だった。残念に思っている。
梅が香や道行く人の急ぎたり 鵯 一平
それにしてもこの俳句、「道行く人」の急ぎ足を、咎め立てしている雰囲気でしょうかねえ。
梅が香っているのだから、もう少しのんびり歩いたら……?
でも、これぞまさしく余計なお世話。
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