新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

道行く人の急ぎ足

2008年03月15日 07時17分10秒 | 写真俳句・エッセー

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梅が香や道行く人の急ぎたり

 3月9日の日曜日は、すこぶる付きのいい天気だった。

 そんな天気に誘われて、公園へ。

 道の傍らに、形のいい紅梅が咲いていた。

 私がノコノコと出かけるほどだから、近所の人たちはどっと出ていて、往来は激しかった。

 ほとんどの人は、犬の散歩。

 中にはウオーキングの姿もあった。

 当然のことだが、ウオーキングの人は急ぎ足だ。

 年老いたカメラ愛好家の都合など、もとより考えてくれるはずもない。

 万事はおのが都合のみ。

 犬と一緒のノロノロ人と、ウオーキングのスタスタ人が行き交っている。

 写真を撮ろうにも、歩行ペースの違う人の姿を避けるのは、これでなかなか難しい。

 昨日のブログで使った「薫る道」は、そのおりに撮った写真である。

 人の姿を入れない工夫をしていたのに、今日になってみて、人の姿が欲しくなった。

 今になっては後の祭りだ。

 その時には、この句が頭になかったのだからしかたがない。

「写真俳句」を標榜する私にとって、歩行者の後ろ姿があれば好都合だった。残念に思っている。

    梅が香や道行く人の急ぎたり   鵯 一平

  それにしてもこの俳句、「道行く人」の急ぎ足を、咎め立てしている雰囲気でしょうかねえ。

 梅が香っているのだから、もう少しのんびり歩いたら……?

 でも、これぞまさしく余計なお世話。

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コメント (18)
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