「しっちゃかめっちゃか」な話である。
昨日は彼岸の入り。
まずはわが家のお墓にお参りし、その後、カミさんの両親や兄たちの家のお墓にもお参りをした。
私とカミさんの年中行事だ。
私の実家には両親の墓があり、お中日にお参りする予定としている。
墓参りの後、長兄の家での団らんも、ほぼ恒例だ。
昨日は多少異なっていた。
カミさんは5人の兄がいる。末の子供としてカミさんが生まれた。
したがって、カミさんの実家では私が末弟。
そのような家族構成なのだが、近頃はそれぞれの生活があり、一同に会することは滅多にない。
ところが、昨日は4人が集まっていた。
私の健康問題を漏れ聞いていた次兄が、みんなに声をかけたらしい。
「×▲男くんがガンらしい。3カ所を切り取ったという話だ。集まれ!」
とまあ、こんな主旨で集まっていたのだ。
もう会えなくなるかもしれないので……、という主旨があったらしい。
面食らったのは、私とカミさんだ。
病気の一部始終を説明させられた。
気にかけてくれるのはありがたいとは言え、詳細な説明はもはや飽きていた。
病歴は豊富な人たちなのだが、なにしろ古い知識しか持ち合わせていない。私の現状を理解できそうもないのだ。
極めて悲観的だったり、とてつもなく楽観的だったり……。
次兄は20年前、妻をガンで亡くしている。手遅れとかで「医者に見放された」という感じだ。
私の場合もそのように理解していたらしい。
私とカミさんの説明では、納得できた顔にはならなかった。
酒も入ったので、その場は「しっちゃかめっちゃか」な状況となった。
心配してくれているのはありがたいが、思い込みの激しい老人相手の説明は面倒くさい。
いい加減うんざりした。
写真は、昨年11月撮影。
何種類かの鴨が、寄り合い競り合いしていて、混乱状態を呈して泳いでいた。
あっちを向いたり、こっちをむいたりの鴨たち。
昨日の兄たちと別れた後、この写真を思い出し、引っ張りだした次第である。
昨夜の就寝直前、後輩たちから突然の電話があった。
「『人情○×◇会』を発足したから会長になれ!」という乱暴な内容だった。
酒を呑んでいるので、すこぶる元気がいい。
承諾を強要されたので、訳もわからず、取りあえずは「諾」とした。
いずれかの機会に紹介したい。
これから仕事場へ。
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