新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

面従腹背の歴史

2008年03月08日 07時04分55秒 | 身辺雑記

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芽立つ     2008年3月3日

 3月3日の散策のおり、ふっと足を止めた。美しい芽吹きがあった。

 この写真は、記事と関係ありません。

 薬害エイズ事件裁判で、厚労省の元課長が有罪判決を言い渡されたとき、

「どうして……?」と、厚労省幹部は言葉を失ったそうだ。

 もちろん元課長本人も「これでは公務員は仕事ができない」と言っていた。

 冗談じゃない!考え違いもはなはだしい。

 しかし彼らの論理は、

「行政は一人の考えで動くものではないので、個人の責任ではない」となっているらしい。

 最終責任はもちろん組織にあるが、「データ収集の責任」とか、「判断責任」は担当にもある。

 だからい「消えた年金問題」でも「グリーンピア問題」でも、責任は問われなかったのだ。

 「政治は三流でも経済は一流」とか、「政治家が能力なくても官僚機構がしっかりしているので盤石だ」などと言われてきたが、つまりは責任を明らかにしなかっただけなのだ。

 政治家、特に大臣の無能力に原因の一つはあったろう。

 なにしろ行政に通じていなくとも、当選回数で大臣になれたのだ。

「本件は大事なので、事務方に回答させます」、と言ってはばからない大臣がいた。

 官僚の誤りを指摘して改めさせるべき政治家が、そのような能力だったので、官僚体制が政治のチェックを受けずに過ごしてきた。

 政治に能力がなかった。仕事だとも思っていなかったのだ。

 つまり「面従腹背」で通してきた。

 官僚は顔では政治家に従ったふりをしても、腹の中では背いていた。

 堂々と背いていられたのだ。

 それが「戦後体制」だった。

「戦後レジームからの脱却」を掲げて登場した安倍前首相に、そこを期待していたのに、残念でならない。

 道路行政や農水行政なども、同じ状況ではなかろうか。

 農薬入り冷凍食品問題にしても、国民が安心できるようなピリッとした対応ができていない。

 むしろ中国の顔色を伺っている感じすらしている。

 官僚機構にメスをいれる政治を、切なる思いで待っている。

 我々は官僚を選べない。

 だから、官僚を管理コントロールできる政治体制に変えよう!

 

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コメント (14)
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