新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

このままでいいですか?

2008年07月25日 06時57分54秒 | 写真俳句・エッセー

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空蝉のひねもす経を唱へゐる

 今年も間もなく、8月を迎える。終戦から63年目の夏だ。

 広い意味での戦争体験者も、どんどん減少してきており、戦争はもはや昔話でしかない。

「日本はアメリカと戦争したんだって?で、どっちが勝ったの?」

 このような若者の存在は、まれなことではなくなってきたようだ。

 この国のなかで、先の大戦がすっかり希薄になってきている。

 にもかかわらず、8月15日が近づくにつれ、「靖国問題」や「歴史認識」が世間をにぎわす
ことになる。

 先ごろ竹島の領土問題で、韓国が大騒ぎとなった。国会も政府も一般市民からも、反日の大合唱の声があがった。

 一方の日本では、「竹島って何だっけ?」といった程度の受け止め方であった。

 どうやら日本は、先の戦争に関し、中途半端な総括しかしなかったため、国民の意識が停滞したままになっているようだ。

 いや、それよりも由々しきことは、日本政府の事なかれ主義なのだ。表面が穏やかならそれでいい。それが日本政府の態度なのだから始末が悪い。

 国家の責務とは何か。

 「領土の保全と国民の生命・財産の保護」が国の役割だ。しかし日本は、それをアイマイにしたまま過ごしてきた。

 日本人の多くは、次のように思っている。

 朝鮮半島を植民地化したのは悪かった。

 *中国を侵略したのは悪かった。 

 *その延長としての太平洋戦争も日本のせい。

 *従軍慰安婦問題は日本の恥部だ。

 *南京大虐殺は日本が犯した重大な戦争犯罪。

 *広島、長崎の原爆は、戦争の早期決着のためには必要だった。

 *東京裁判は正義に基づく合法的な裁判。

 昭和20年8月15日以降、多くの日本人は、「残虐非道な日本人」の罪を背負わされ、諸外国に対して、ひたすら恭順の態度で過ごしてきた。

 非難の対象とされている事実が、真の事実かについて、もっと真摯に見つめ直し、反論すべきは反論しなければなるまい。

 わずかながらも戦争体験者が生きている今こそ、

  ① なぜ戦争を起こしてしまったのか。責任者は誰なのか。

  ② なぜ戦争に負けてしまったのか。責任者は誰なのか。

  ③ 東京裁判の意味するものは何なのか。日本だけが悪かったのか。

 等について整理をして国民に示すべきではなかろうか。

 中途半端なまま時代が過ぎれば、非道の汚名を着せられたまま、発言権のない国になってしまうのではなかろうか。

 罪に服す気持ちで、ひたすらお経を唱えているだけではすむまい。

 正統保守派の奮起を期待してやまない。

    空蝉のひねもす経を唱へたり    鵯 一平

 空蝉(うつせみ)は蝉の抜け殻で夏の季語。

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コメント (15)
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