北海道洞爺湖サミットは、7月9日に閉幕した。
最終日の7月9日には、CO2の主要排出国会議(MEM)も行われた。
何が決まって、何が決まらなかったのか。
最大のテーマであった地球温暖化対策では、CO2などの排出を2050年までに世界全体で半減するという長期目標については、G8が合意した。初めてのことであった。
最終日には、G8のほか中国やインドなどの途上国も加わった。席上、途上国から先進国に対し、厳しい注文が出たという。
それはそうだ。先進国は、今まで何も気にもせず、CO2を排出しっぱなし。地球温暖化が明白となってから、「みんな一緒にCO2を削減しましょう!」と言ったって、途上国にしてみれば、「はいそうですね」と乗れる話ではない。
削減の大筋は了解するが、削減の幅は一律ということではダメだ。先進国に重く後進国に軽くしなければ、不公平ではないか。このような途上国の主張が出て当然。
だから、数値目標は決められず、「世界全体の長期目標を採択することが望ましい」という総括となった。
こんな総括では、具体的な一歩を踏み出したとは言えない。単に原則を示したに過ぎなかった。
とは言え、先進国と途上国のぶつかり合いができただけ、大きな意義があったのかもしれない。
「やはり、CO2は削減しなくてはいけないね」と誰かが言い、「それはそうだね、できる国からやっていこうかね」と応じた。
数値目標についてG8は、「2050年までに半減しようよ」と言ったのに対し、途上国側としては、「世界全体で長期目標を決めるのはいいが、国毎には、適切な緩和措置をとっていこうよ」となった。
つまり、気合いあわせができただけだ。
これで成功と言わざるをえないのが、今の世界情勢のようだ。
アフリカ問題、CO2削減問題、原油・食糧の価格高騰 問題、北朝鮮問題など、山積の問題を討議はした。
しかし、具体的な解決法を見い出すには到らなかった。
G8準備にあたっては、多くのお金が使われた。何百億円?
一部の地域や業界にとっては慈雨だったかもしれない。
警察関係にとっては、危機管理の演習にはなった。
新聞やテレビも大騒ぎ。
連日、「地球だ!」、「温暖化だ!」と、ヒステリックに連呼していた。
もう灯りは消した。
予定通りに、祭りは終わった。
このお祭りは、何だったんだろうか。
冒頭に掲げた花、何の花でしょうか?
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