生来、私は気が小さい。ちっぽけなことに、心が振り回されたりする。
大きく構えて割り切ってしまうことができない。
誰かに言わずもがなのことを言ってしまったりすると、あとで気になって仕方がなくなる。
「言わなければ良かったのになア」とか、「今、どんな風に思っているかなァ」などと、ひどく落ち込んだりするのだ。
あとで落ち込むほどなら、もともと言わなければいいのに、抑えきれずに言ってしまう。これも気が小さいことと関係があることかもしれない。
昨日もそうだ。
私たち夫婦は、週に一度、息子の家に行っている。一人で子育てをしている息子を手助けしたいし、孫の顔も見たいからだ。
適当に遊ばせていればいいものを、多少なりとも躾を考えてしまう。
少し注意をした。しかしそれが発端で、孫に大泣きをされてしまった。
孫はすぐに気分を直してくれたのだが、私は自分を責めた。
「泣き出すほどの叱り方をしなければよかった!」
家に帰ってからも、孫の泣き顔が瞼にちらついた。
子供たちを叱ったとき、これほどあとまで気分を引きずることはなかった。孫は特別らしい。
折からの高温多湿。夕べは寝付きの悪い夜となってしまった。
私の日常は万事そんな調子。すべてが繁って活動的になっているこの季節ですら、些事にも反応してしまう因果な性分が、つくずくイヤになってしまう。
この性分が、万病の元かもしれない。
万緑や些事に惑ひし吾のあり 鵯 一平
こんなのは俳句であるはずもない。単なるボヤキ五七五。
「 万緑」 とは「ばんりょく」と読み、夏の季語。
見渡す限りのすべてが緑。真夏の木々が重なり合って茂っている盛んな様を言う。
これから嫁さんの墓参り。
こちらのお盆は7月。しかし、わが家は息子の勤め上の事情で、月遅れの8月としている。
とは言え、やはり7月のお盆にも、お参りすることとしている。
お参りが多くて悪いことはない。
ボヤキ五七五にお付き合いいただきありがとうございました。
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