新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

理髪店にて

2008年07月17日 07時56分49秒 | 身辺雑記

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 写真はアガパンサス。日本名では紫君子蘭。

 記事とは関係がない。

 昨夕の6時ごろ、近所の理髪店へいった。

 私の調髪は、若い店長夫人が担当してくれている。中学2年生以下3人のママさんだ。

「マスターが運転を止めてくれたんですよ」

 店長夫人が、小声ながらも満面に笑みをたたえながら、耳元で囁いた。

 マスターとは店長夫人にとってはお舅さん、つまり店長の父親だ。

「えっ、あっさりと?」

「いいえ、なんのかんのと言ったんですが、義母の押しが強かったので、やっと諦めてくれたンです」

 店長夫人の義父母はともに77歳。店は息子夫婦にまかせて、いわば楽隠居の身。だが、自動車運転だけは止めようとせず、若夫婦の心配の種だったようだ。はっきりとは言わないのだが、運転技術に問題が出始めていたようだった。

「ただ、そのせいかどうか知らないのですが、このごろめっきり老け込ンじゃって……。主人も、運転をしなくなったせいかなあ、と言ってるンですよ」

 この若夫人、こんどは舅の老け込むことが心配の種だ。

 先日は仕事場で、現職役員のMK君が、

「親父がやっと原付の免許証を返上してくれたンですよ」、と言っていた。

「今になって、それで良かったのかなあと、思いますけどねえ」

 張り合いを取り上げてしまったのではないかと、彼の胸中は複雑のようだ。

 正直のところ、私もそろそろ「返上」を考える時期にさしかかってくる。

 来年9月が免許証更新の時期だ。「紅葉マーク」を貼付する年齢もすぐそこにきている。

 私自身としては、まだまだ運転していたいし、安全運転には自信もある。

 まだまだゴルフも写真撮影にも行きたい。まだ老け込んでもいられない。

 間が良ければ、ひょっとしたら……?などと、不謹慎な心の遊びも楽しんでいる。

 高齢者にとって、自動車の運転は活力保持の象徴みたいなもの。

 調髪してもらいながら、さまざまなことに思いを巡らせた。

「グーグー」という音で、はっと目が覚めた。自分の鼾で驚いたのだ。髭を当たってもらいながら、眠ってしまったようだ。恰好の悪いことこの上ない。

「お疲れのご様子ですね」 

 店長夫人は神妙な顔で言った。

「寝不足気味かもねえ」 私はがっくりしながら答えた。

 美人若夫人の前で、いかにも年寄りらしい醜態を晒してしまった。

 理髪店で鼾をかくようでは、「ひょっとしたら……?」などもはや埒外の話。

 もう少し生きたいなら、活力が必須。老け込んではいられない。

 ゴルフも写真も必要だ。となれば、当然自動車も必需品だ。

 そうそう、ブログも活力の素かもしれない。

 これから仕事場へ。

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コメント (17)
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