北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議Gエイト)が昨7月7日開幕した。
冒頭、アフリカ7カ国の首脳を招いての拡大会合で、食糧問題を中心に意見交換をした。
アフリカ7カ国(アルジェリア、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ、タンザニア)から、原油・食糧の価格高騰に対し、強い懸念が示されたとのこと。当然のことだろう。
アフリカ問題は難しい。もともと貧困が解消されていない。
地球温暖化等の影響により、農作物の壊滅的な不作となった。
そこへ、投機マネーによる原油・食糧の高騰が襲いかかったのだ。各国が支援額を考えていても、食糧高騰によって支援額も目減りしているのが実態だ。
地球温暖化対策については、今サミットの主要テーマの一つ。一筋縄ではいかない。いまのところ、利害や主張が大きく隔たっている。
一方、原油・食糧の価格高騰は、投機資金が入り込んでいることが指摘されているが、各国共に困惑しているだけで、対処方針を出せずにいる。
Gエイト各国は、市場経済の国だ。価格は市場に委ねている。強制的な規制には、もともと踏み込みにくい背景がある。
こうなると、自由は始末に負えない。
儲かりそうなところへ資金が流れ込む。それが自由競争だ。モラルの声は届かない。
このテーマは自由主義経済の真価を問うている。市場による競争こそが神の手としてきただけに、果たして解決策があるのだろうか。
儲かりそうなところを狙って入り込む投機マネーは、モラルや牽制などで行動を自己規制するほどヤワではあるまい。
アメリカとイギリスがどのように考えるか。
CO2削減問題、北朝鮮問題など、重要課題が目白押し。議長国日本の福田首相の肩にかかった責任は重い。
成功を強く期待してはいるが、果たしてどのような結果となるだろうか。
写真は、2004年7月の秋元湖。
朝焼けを願って待ちかまえていたのだが、思うようには焼けてくれなかった。
人智の及ぶところではなかった。
地球温暖化問題についても、投機マネー問題についても、まだまだ人智の及ぶ範囲内。
稔りある論議を期待して止まない。
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