朝焼けを期待して、裏磐梯へ出かけた。
日の出の時刻になっても、まだ雨が降っていた。
それでもじっと粘っていた。あの朝焼けの感動を期待してのこと。
厚い雲が日の出をさえぎったまま、時間が空しく過ぎて行った。
日が高くなれば、たとえ雲が切れても、もう空は焼けてくれない。
単に、太陽が顔を出すだけで終わってしまうのだ。
厚い雲に切れ間ができて、光りがすーっとさしてきた。
やはり、空は焼けなかった。
しかしこんなこともまた、珍しいことではなかった。
ほころびて日の覗きたる朝曇り 鵯 一平
2004年7月の裏磐梯 。
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