新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

朝曇り

2008年07月20日 05時31分24秒 | 写真俳句・エッセー

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ほころびて日の覗きたる朝曇り

 朝焼けを期待して、裏磐梯へ出かけた。

 日の出の時刻になっても、まだ雨が降っていた。

 それでもじっと粘っていた。あの朝焼けの感動を期待してのこと。

 厚い雲が日の出をさえぎったまま、時間が空しく過ぎて行った。

 日が高くなれば、たとえ雲が切れても、もう空は焼けてくれない。

 単に、太陽が顔を出すだけで終わってしまうのだ。

 厚い雲に切れ間ができて、光りがすーっとさしてきた。

 やはり、空は焼けなかった。

 しかしこんなこともまた、珍しいことではなかった。

    ほころびて日の覗きたる朝曇り   鵯 一平

 2004年7月の裏磐梯 。

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コメント (22)
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