農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

ジャンボタニシ(スクミリンゴ貝)の功罪について

2014-01-21 11:52:06 | 日本不耕起栽培普及会

養殖うなぎのえさとして南米から導入されたという藤枝の松下さんから聞いた説とか人間が食用とするために台湾から1981年に長崎、和歌山県に輸入され美味しくなかったので世にはなたれたという案もあるようです。1984年には有害動物の指定を受け移動を規制されている。南から次第に北上、1990年代には千葉県の九十九里の水田でも繁殖、藤崎水田では2,008年に排水路で産卵が繰り返され2009年には水田に侵入その後湛水田に全体に広がった。寒さに弱く福島県では越冬できない。韓国では冬ハウスに避難させ、除草のために積極的に利用しているというはなしである。農薬を使わない有機農法農家ではイネを食べられるということで、特にカミマルチ農家では大変だった。藤枝の松下さんの話では水田に高低があって深い所で繁殖したり集まりやすくそこでイネが食害を受けるということで、田面の均平を厳密にしている。そして増えすぎたらお茶や椿の油で殺すということである。藤崎さんの所では産卵した卵を探して密度を減らすようにしている。オレンジとか赤の目立つ色であるから探しやすいようである。ただこのジャンボタニシも増殖には年度により増減があり増え続けたその後減少に向かうということで、資源型農法だから持続的な観察が必要となる。藤崎さんはミネラルや米糠の散布を自ら水田に足で入り自然の変化を肌で感じながら生きものと伴にいきているという感じである。滋賀の安井さんは、繰り返しになるが岩澤さんのファンであるが何もしない農法で不耕起、冬期湛水を続けていたら大体4年でまた元に戻り一定の周期があると感じている。大分昔になるがジャンボタニシを味噌和えにして食べたことがあるが柄の割には実が小さく味はさほど美味しくなかった。


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