農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

多古T-S水田でのオタマジャクシ

2017-03-20 11:34:47 | 日本不耕起栽培普及会

多古のT-S水田は2007年からの開始ですでに11年目の耕さない水田である。今年の日本アカガエルの繁殖は順調に行っている。先週スーパーERの米ぬか団子を散布したらこのオタマジャクシの恰好の餌となっていた。生き物豊かな水田を形成している。昨日は畦際の雑草を取り除く主にスズメノテッポウやマツバエの一種である。今年は初めて下の農家の水田の畦塗作業のことを考えて2月10日過ぎまで水を入れない時期を作った。水を入れたらいきなりの産卵で現在はすでにオタマの状態である。何千何万のオタマ5セの面積ではあるが泳いでいる。中には遅れて今頃卵塊の状態のもいる。昨年の古株はトビムシたちの餌となり枯れ始めている。切わらも同じように分解が進んでいる。アカウキクサや藻類の繁殖が次に発生するのだろう。

   


米ぬかへの微生物菌の添加

2017-03-04 09:06:23 | 日本不耕起栽培普及会

香取の藤崎水田では養豚に鶏糞を発酵させて豚の餌にして経費削減を図ったという経験がその後、水田に散布する米ぬかにも時々微生物菌を添加しまた袋に戻してそれを水田に散布していた。その結果6月頃の水田は水の色が黒づむとか紫色になり活発なイトミミズの活動も観察される。その結果雑草も抑えられる。佐倉の斉藤水田でも時期はずれるが7月になると水田の色が変化する。おそらく微生物が働き、イトミミズが動いてくるのだろう。

米ぬかだけの散布よりも微生物菌を含ませた方が水田土壌にとってなじみやすいしイトミミズにとっても働きやすくなる。その際小規模での作業には団子状に丸めた方が作業が楽である。微生物菌としては佐倉の斉藤和さんが開発したサクラ酵素やスーパーER、愛媛AIなどと光合成細菌を混ぜてそれに米ぬか、モミガラ、クンタンそれぞれ3,1,1の割合にする。出来上がって10日後の菌の出来具合を映像化したものです。最近土壌の劣化が問題視されているが有機物を畑や水田に帰しそこで働く微生物菌が存在すれば安定した環境が保障され収量につながっていく。