今年のサクラ、コブシ、モクレンいずれも同時期に開花した。冬の低温が厳しく予想がつかないほど寒かった。昨年の実験からハウス内での高温で自宅近くにハウスが無いため管理ができず、低温育苗は夢のまた夢になって、どうしても苗が徒長しがちで満足なその後の苗の育ちを確保できなかった。そこで例年より2週間遅らせて露地で苗を育てる方法に切り替えてみた。その代り発芽がそろってからローラーを使ってのエチレン効果を狙っての抑え込みを行う。昨年はミドリマイで行ったが、水田にだしてから株落ちがほとんど無く例年より成績が良かった。たまたま雑誌現代農業の今年の5月号にその関連記事が載っていて芝生のように強い苗が育つといった内容でした。3月24日に種まきを行ったが旧暦で31日が十五夜でその前後に種まきをするのが良いとされるのでその点でもよい。
昨年の暮れ、神奈川、東京、佐倉、八街と逃避行していた1匹の猿の話ですが、猿の最終地が多古の私の管理する天井田であった。1月11日前後の日私が夕方水田を見回りに出かけたとき猿らしき姿を見かけた、素早く逃げたのでそれ以上深追いしなかったが、その後雪が厚めに降ったりして、3月7日に久しぶりに出かけたら猿の死体に出くわした。昨日多古町の環境課に出向き回収をお願いした。一応世の中を騒がした猿だったので千葉の中央博物館に報告した方が良いかなと思いしかるべき連絡をおこなった。3,4年前のコウノトリの飛来も自然豊かな生き物が沢山いる不耕起栽培の水田であったが、この地を選んでくれたのはありがたい。それでも人間さまに近い猿であるからあまり粗末にはできないきがする。ほとんど鳥の餌となりそろった歯と胸のアバラ骨が印象的であった。