農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

農業の基本とかベースになることは経験しか身につかない。

2019-10-26 06:13:40 | 日本不耕起栽培普及会

冬期湛水とか無肥料で栽培するとか言ってもそれぞれのべースになるものがあるから、そこでは繰り返しくりかえしの積み重ねしか新しいことはうまれてこない。岩澤信夫さんから冬期湛水が必要だと言われて秋から水田に水を入れたらザリガニが異状に増殖した、また田植えもコンバインも土が軟らかくて入らなくなった。こんな経験はいくらでもある。それでも我慢して湛水を続けるとダムのように深くなっていく。それはやめた方がいいと言っても岩澤先生が言っていたからつづける。結果は深い田んぼである。肥料についても無肥料といっても水田に入る水がどこから来たものかの確認がひつようとなる。これもけいけんである。印旛沼とか利根川とかの水になると富栄養化している。これなら確かに毎日イネに与えられるから無肥料でないとイネは肥料が多すぎて倒れたりする。逆に里山の湧き水や純粋に地下水だけであれば肥料が必要となる。これらも経験的な体験でしかみにつかない。

話変わって光合成細菌など微生物関係の利用が流行っているがこれもベースとなる酸度が正確に認識されていないと失敗する。佐倉の齊藤和さんはそれこそ経験の積み重ねで発言されているがベースになる話をしているので紹介する。光合成細菌はPHが9.0、乳酸菌は3.8、酵母菌は4.0、納豆菌は7.0であるなどこのデータを忘れてはならない。


南房総の五十嵐さんの技術を検証するために稲刈り後2月位まで水田を乾かす

2019-10-25 09:49:03 | 日本不耕起栽培普及会

2月の日本アカガエルが産卵するまで水田を雑草対策として乾かすのがいいということで今年はそれを検証する。まずは稲刈り後ヒエ、コナギ、イボクサ、ミゾソバなどの秋に開花する種を落とさないように除去する。マツバアイだけは乾かして寒さで枯れると言われている。水田の畦際のなかがわ15センチ程度のところに深さ20センチの溝を4周にめぐらし、とにかく水田内部の水を切ることである。鍬かまんのうによる作業であるが水田内部は基本不耕起である。ホーを使って水田内部に溜まる水は浅く溝を切るのがよい。サクラ和田町の実験100坪水田での作業である。蟹江、桑山、鳥井の3人で10月22日におこなった。写真は昨日24日に撮影したものである。

   

水田脇の排水路も砂さらいを行い水田との高さがあった方が水田の水はけがよくなる。


県立東部図書館は残して欲しい

2019-10-25 06:16:43 | 日本不耕起栽培普及会

東総の文化の中心地、県立東部図書館はなくしてはならない。大原幽学の伝統を受け継ぐこの地で統廃合して中央の1か所に作り替えると言っているが教育行政上も絶対あってはならないことである。4年前大原幽学についての研究会を企画して幽学記念館で会合を持ったが事前の資料作りはすべて東部図書館でおこなった。ローカルな歴史的な資料はやはりローカルでであるべきである。千葉の中央図書館までは通えないし旭のこの地に資料は残されている。ローカルにこの施設が残されていることに意味がある。

一般的に財政危機人員不足を強調するがそれは観点が違うように思う。箱もの行政で新しいものを作ることよりも現在あるも施設を有効活用するべきである。教育行政ででも小中学校で8時間労働が守れないで苦労しているが、教員の自主性を生かし育てるべきである。東部図書館も余剰人員を減らし教育現場に配置換えすべきである。スリムな経営がひつようである。


45年ぶりかに「日本農業教育史」著者高山昭夫さんに会う、元気だった

2019-10-23 15:39:31 | 日本不耕起栽培普及会

私と同じ年の人で昔なりる会という千葉県レベルの民間の教育研究会の集まりで一緒だった。最近知り合った若い女性の研究者が館山の和田金治さんに関連した資料を集めているということで農文協の出版物から高山昭夫さんを探し当て私に問いかけられた。しかし年齢から推察して生存の有無すらもぎもんであった。記憶を辿り昔の教員名簿から探し当て、当初なりる会で活動していた一員であると知り思い切って電話をすると本人であり、今日飯塚さんと訪問した。70歳過ぎてからもヒマラヤを訪れる元気な生活を送っておられた。実は奥さんも生活改良普及員を務めており、私の農業高校時代の生徒の面倒を一緒にかかわってもらっていた関係であった。現在は家庭菜園に夫婦で勢をだし唐辛子を分け合ったりブルーベリーのジャムづくりを楽しみとしている。

   


耕さず無農薬の田んぼでの2年目の生き物の変化

2019-10-21 19:10:50 | 日本不耕起栽培普及会

1昨年まで慣行の稲栽培であったが、昨年から稲敷の福田さんは耕さないで成苗でコメ作りに挑戦、アメリカザリガニは外来ではあるが日本の水田に適応している。8月の中旬稲刈りのために用水を切ったが昨年は吸水口に大量のザリガニが集まり大量死したが今年は水田のあちこちに穴を掘ってそれぞれの住処を確保している。農薬を使わず環境に少し配慮することで越冬できるザリガニも増える。