農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

sriの途中経過

2010-07-25 06:54:16 | 日本不耕起栽培普及会

7月22日今朝は6時06分地震で目覚めました。
ロシアではやはり猛暑で2000人が水に飛び込んで
死んだという。その延長上に日本があるのでこの酷暑も
当然かもしれない。
多古のsさんのイネは過去に水をかぶったのではと岩澤
さんの診断でさらに白葉枯病の診断が出て、出穂したいねの穂にも
異常が観察され今年の収量は期待できない。
過去に経験したことのない現象に、昨年の秋田のk

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さんのイモチ病も
同じようにショックだったが成苗でも予想できない事態がありえることを
教えている。
またSRIについて昨日写真を撮って映像にしてみましたが、学習としては
なかなか良い体験だった。2人のSRI市民農園者だったが、2回、3回と繰り返し
除草したところはイネがかなり傷んで分げつする余裕がとざされ茎数がとれなかった。
乾かすことで新たな雑草を誘い、雑草はエンドレスであった。
そのてん水が溜まりやすく深めな位置にある機械植えで草を水があることで押さえている
箇所は草は生えず時間とともにイネが分げつを繰り返し50本以上の数になっている。
その南側道路に近い所は水がなかったために雑草が密生しイネはそだたなかった。
これを写真にそれぞれ撮ってはいるが並べてみるとなかなか区別がつきにくい。
一枚一枚表示がひつようになる。


九州田んぼ訪問記其の3

2010-07-18 11:17:48 | 日本不耕起栽培普及会

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入請舛さんの水田 [熊本県阿蘇郡南阿蘇村の入請舛憲市さん]

小雨のため、イトミミズの検査(1000万匹と多くいた)、苗の様子。

米ヌカ100kg/10a 3年目で今年まで入れる。今年からヘイケボタルが飛来、近所で不耕起湛水をはじめた人もいるが、雑草も多く3~4俵しかとれず、そこにはホタルの発生もみられない。

清流だからといいはなって、棚倉のミネラルも入れてない。それで来年は入さんが、その水田を含め借りうけてホタルの里作りを進める計画である。今年のヘイケボタルの発生は予想外のことで、ゲンジボタルの飼育をしている人たちのグループの人からの情報で知った。10日ほど前からの発生で心の準備がなかったが、不耕起3年目でマニュアルにそった栽培の大切さを痛感している。

夜のホタル探訪は雨のため残念であるが中止とした。1枚だけの水田見学ではあったが、川のほとり、昔はこんもりした木々の回りにゲンジボタルがむらがり、ホタルの光でツリー状であったと言う。そんな夢を地域の人々もおっている。

夜は、山崎、田中さんを含め、入請舛と澤村、鳥井、今井で会食、清風荘、地獄温泉につかる。

6月29日(火)

10:10 ガソリン補給のため、一時車を止める。大雨の状況はかわらず、さらに激しくなる。(スピードは100km/h水俣が右)

瀬戸山さんの水田 [鹿児島県肝属郡東串良町の瀬戸山譲一さん]

1時40分瀬戸山さんと再会、2時5分まで鰻屋昼食、4時10まで水田まわりで会話する。

生きもののチェックを行う。丁度トンボが飛来し、瀬戸山さんの水田を歓迎している。ジャンボタニシがいっぱいいて、除草の手助けを行っている。イトミミズ、ユスリカもいた。500万匹レベルかな。

ヒシクイが数年前から子育てを行っているので、まわりの草刈をしないで子育てを見守っている。メダカもビオトープで育て水田全体に広がりを期待している。2002年自然耕塾1期生として、すでに8年が過ぎた。水田作りは6~7年となり、味の評価、消費者の声も良くなっている。

周辺では畜産農家向けの飼料米作りを減反田に9万円の奨励金で作るのがはやっている。米が安くなっているので希望農家が増えている。畜産農家が5万円、稲作農家が4万円(?)で米価が安くなっているので補助金に期待している。

カエルはヒキガエル、ニホンアマガエルが発生している。ニホンアマガエルは数が減っている。

ホタルの発生は今の所見られない。農薬による空中散布も除外してもらっている。今年の場合、2月24日播種で90g播き、田植えは4月27日4.5葉だった。例年と異なり寒暖の差がはげしく、徒長苗で苗作りに失敗したケースが多かった。

6月28日段階で、すでに出穂している。収量的にはおちると予想される。

地球温暖化の問題で、20年前に正月から暑くて温暖化を肌で感じたが、20年して今度は朝夕の気温が低く、現在では地球温暖化は解消し日温較差が大きくなりイネの栽培にとっては良好になり、白たや死米が減って品質が良くなっている。

☆ジャンボタニシの除草について

◎熊本・菊池市・上野さんの水田・・・ジャンボタニシに苗を食べられ、補植の必要性を問題にしていたが、その後の除草問題はジャンボタニシが食べるのでほとんど問題ないとしている。

◎鹿児島・瀬戸山さんの水田・・・ジャンボタニシをかなり積極的に利用して除草している。瀬戸山さんの場合、生き物をビオトープを作り積極的に水田とビオトープとの往来を考えている。

ドジョウ、アメンボ、ウナギ、ヒキガエル、オタマジャクシ、ニホンアマガエル、トンボ-シオカラ、ヒシクイの産卵

深水になった所ではジャンボタニシのために一部イネを食われて、丁度カモ・ヒシクイの運動場にもなっている可能性もある。

★この2ヶ所の経験から、ジャンボタニシを積極的に利用して除草してみないか。

特に佐渡で1200ha湛水化を進めているが除草で苦労しているケースがあり、ジャンボタニシが寒さには弱い-死ぬが除草に使えるなら養殖してでも使えば農薬なしの米が可能である。

瀬戸山さんの経験ではビオトープを作り、自然生態系に気を使った。

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九州田んぼ訪問記その2

2010-07-17 07:15:38 | 日本不耕起栽培普及会

上野さんの水田 [熊本県菊池市玉祥寺の上野松年さん]

不耕起水田1枚、株も残っていたが、そこはジャンボタニシにやられ欠株が心配、まだ田植え直後だった。ジャンボでも親で産卵できるものによる被害が大きい。慣行農家は、このジャンボタニシによる除草で雑草の心配はないようだ。2枚目3年目の不耕起水田、今年田面の凹凸がはげしく水が乾く部分に、やはり雑草が多く発生し、がまんできずにドライブハローをかけ、田面の調整のためたがやした。いずれの水田でもイトミミズはわずかで特に大きいのはいなかった。

3枚目はポット苗を使った苗で、これは不耕起苗と比べ倍の長さに育っていた。丁度5葉の苗であった。不耕起苗は小ぶりでしまっていたが、上野さんは不耕起苗ならこれくらいが良いと言っていた。

岩澤さんはポット苗はだめと言っているが、その後の育ちを考えると何の心配もないが、どうなのかと聞かれた。ポット苗は土の容量が小さく、追肥を3回ほどは施していると言い、順調である。ポット苗は、その後の管理上の問題は全くないが、田植機と育苗箱が専用で価格的に高く、農家の設備投資を考えると過剰投資となり、誰でも取り組める技術ではない。

そこから車で15分離れた場所に3枚、木村秋則さん方式で荒起こし1回、ドライブハロー1回で田面を平らにすることに心がけている。田植えはポット苗で行い、田植え後は何も入れない、草取りもしない方式である。ナチュラルハーモニーに出荷する。水田の肥料として何も入れないことをスタンスにしているナチュラルハーモニーからの要望で木村秋則さんが提唱する技術にこだわり行っている。

しかし、3年、4年と続けてみて米の味との関係を比較してみると、岩澤方式の不耕起の技術は棚倉のミネラルを毎年5袋入れている、米ヌカは50kg/10a、これで米の味は向上する。米の味では白米に対し5分づき米で、5分づきの方が長く食べつづけると分かってくる。

何も入れない木村さんの米の味は淡泊で、年数をかさねるごとに更にうすくなっていくが、アトピー性皮膚炎で悩む家族からの要望で何も入れないを基準としている。品種的にも本当はササニシキが希望のようであるが、ここではヒノヒカリを作っている。

不耕起栽培、冬期湛水だと、この菊池地区ではゴボウの水田裏作が盛んで、水田農家から水田を借りてゴボウを作っているが、多くゴボウを作れば水田が乾かないと困る。湛水は無理がある。またゴボウには堆肥を大量に入れるので、米の味が悪くなる。

ゴボウ作りも専業に行う農家は、一連の作業を機械化するために設備投資が大変で、ここでも農家は苦労している。不耕起湛水になると、こうしたゴボウ農家との共存はむつかしく、おいしい米、安全な米ができることがわかっていても、一緒にやろうとはいいだせない農家が多い。

不耕起栽培・冬期湛水のメリットとしては、米粒の稔実が良好で、袋につめて持ち上げた時、腰にずっしりと来る。

ここでの水田でタシギの産卵が毎年確認できる。1ヶ所に20個も産卵し、4~5羽のヒナをつれて歩いたのに出くわしている。2~3月の藤崎水田のタシギが九州へ移動し、ここで子育てをしているのだろうか。

収穫期の9月末~10月上中旬だが、遅くなると大陸からのウンカの被害が毎年くりかえされている。不耕起で疎植で70g播23枚では、株元まで十分太陽光線が当たり被害を最小限にくいとめている。慣行栽培農家では稲刈り時期を早め、9月の早い時期に刈っている。収量はその場合少な目で8俵前後である。

上野さんが若い頃、体調が悪い時期があって白米食であったが、自分だけ玄米食に切りかえ1年間徹底して玄米にこだわって内臓の掃除を行った。それからは復活し、内臓のはたらきが戻った。白米を食べつづけたり、5分づきを食べつづけたりすることで比較することで、人間の健康にも何が効果的かがわかってきた。アトピー症とか難病を持つ人も食がまず第一で、玄米を食べることで内臓をきれいにすることが大切である。

上野さんの当面の悩みは、欠株が多く30%もあることがあり、イセキ等業者を呼んで試験させたりしているが、播種機の設定で渡辺商会に問い合わせたりしていたが、山形弁で話が通じず苦労した。今でも補植をしたりしているが、まだ仕組みが分からないでいる。70g播きで10a当たり23枚を基準にしているが欠株がある。

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滋賀・九州の水田訪問記

2010-07-15 20:38:22 | 日本不耕起栽培普及会

6月27日(日) 10:3015:00

安井さんの水田 [滋賀県東近江市葛巻の安井慶典さん]

安井宅、塾生12名他、兵庫の酒井さん親子、午後には福井の保志さん親子も合流。

午前中、まず安井さんの十八番で肥料袋をカッターを使って、腰にまいた雑草袋の作成から1人1枚づつ作らせる。

関東で多いホタルイにかわるクログワイで根先に球根がついていて丁寧に手でさぐりながら除草する方法の話をしてくれる。その後、歩いて5反水田までみんなで行き除草をはじめ、12時40分まで行う。

70mの水田のまん中あたりから、一人2列ずつふり分けて往復する形で行う。

今井さんと私は裸足になって片道だけ行うが、クログワイの除草は思いのほか大変な作業であった。その後、イトミミズ・ユスリカの球根植付け器を使ってのデモンストレーションを行う。藤崎さんの水田と同じレベルの6000万匹が確認できた。

イチョウウキゴケ、アカウキクサ、アオウキクサ、シャジクモ、アオミドロ、アミミドロなど多くの生きものが観察された。場所によっては絵画・写真のように目で見て楽しめた。

6月28日(月)

7:00 大分別府着

7:25 山崎敏さんと合流 高速で移動 山崎さんの水田見学 天気良好、青空あり、気分爽快。(山崎・今井車、澤村・鳥井車の2台で移動)

7:49 大分米良高速を下りる

8:00着、山崎さんの田んぼ見学

9:30 入さんから9:15電話で、菊池13:00までに着くようにとの指示あり

9:30 出発

山崎さんの水田 [大分県大分市大字中判田の山崎敏さん]

ウリカワが厚い波板を入れた部分で土を上げたので、そこに周辺大発生。

シャジクモ、ウリカワ、コナギと4月に1回ロータリーをかけたが、その後雑草でおおわれる。草で土づくりをするということで、コナギとの共存で6俵はとれる。草が土を作る実験として、雑草との競争をやめて共存・共栄を考えている。

水田苗代の苗と35日4.5葉5月15日播種の苗比較、手植えと田植機の比較を試みている。

1坪の収量調査も考え、区画してあった。イモリが水田の中を数匹たむろし、イトトンボが飛んでいた。

おおむね、おだやかな自然との共存を考えている。田植機は4条の歩行用を使っている。

昨年の秋、香取の藤崎水田の見学を行い、厚い波板を取り付けてみたが、水田の水もれは周囲からではなく縦浸透で、結局この波板ではふせぎきれなかった。

10:00 道の駅に寄り20分ほど休憩(豊後大野市、朝地町板井迫1018-1 小麦粉買う)

10:50 熊本市に入る、大津に向かう(少し雲が出て小雨ぽい)

11:30 外輪山の見学、5~6分休憩

(雨はやんで、カメラにおさめる、阿蘇の町並みを上から眺める)

竹熊宜孝 菊池養生園のことをおもいだす。