マスコミ特にテレビの情報はいまどきの農業被害の実態をったく流さなくなっている。コメを私たちの生活の中心から排除し採れなければ外国から安いのを輸入すれば問題ないと言わんばかりである。都市部の水害はもともとダムの機能がある水田を埋め立て行き場のなくなった水が道路に流れ込み、住宅の床下を水浸しにしてにすぎない。都市住民の声が大きいため地下に巨大なダムを作り税金を垂れ流すことになる。農家の見方である私の僻みであるかもしれない。
それにしても慣行で栽培されたイネがいかに無残に寝ているかこれが千葉県だけの現象でなければよいがとおもわれる。稚苗を5,6本植えられた苗は軟弱で徒長苗が植えられた結果である。私たちが植える成苗であればよじれることはあっても倒れることはない。機械まかせの農民の知恵が抜け落ちた技術では結果は見えている。早生イネだ、家畜の餌米とか人間のいのちから離れたところで利益だけの追求では都市住民の場当たり的な発想と同じで外国のコメに負けてしまうだろう。倒れたイネと倒れないイネ。
静岡で松枯れ対策として試され松脂がしっかり発生し松が元気になったということで全国的に話題となり長野県ではブドウなどの果樹で試された。また新潟ではコメの品質が上がったということである。スーパーERなるものは酵素。すなわち微生物菌でERのEがエンザイムからきている。ただ単価が高いので一般的な利用には問題を残している。自分で増量が可能なら面白くなる。とりあえずボカシ肥を作ってみた。準備するのは米ぬか、クンタン、モミガラ、完熟の馬糞それに1000倍のスーパーER、光合成細菌です。8月14日開始、8月19日切り替えしであるがその時の白い菌が表面を覆い放線菌の発生が確認できた。温度もあがり40から50度は感じられた。一般の慣行栽培では土の土壌消毒などで土に働く微生物菌の活動が抑えられ作物の連作が出来なくなっている。そのための対策としてこれらの菌が利用されることを期待している。