農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

野菜類に含まれる葉の中のN、特に硝酸態窒素について

2015-12-26 11:07:53 | 日本不耕起栽培普及会

最近吉田弘幸さんに触発されて葉の中に含まれるNの含量を簡易に測定できる機械を入手し、身近なところで実験をはじめた。和田の斉藤和さんが栽培するハウストマトでN含量が多くなると虫が発生しやすくなり、カルシュウムを含む酵素液を開発し名付けて「サクラ酵素」といい、これを葉に散布するとN成分が低下しアブラムシやカメムシの被害がなくなるということである。その裏付け実験である。普通の慣行で化学肥料を使った農家のホウレンソウで4800ppm

ブロッコリーで9900ppm、からし菜で2700ppmであった。斉藤さんのサクラ酵素を散布したホウレンソウは270ppm、大根の葉で950、ねぎの青い葉で170ppmであった。

私の自宅の旭で採取した菜花で1300、ブロッコリーで1800、虫だらけのキャベツで910ppmであった。今のところ判定については差し控えるが旭のサンプルは写真にしました。

  


難しい医学の謎解き、安保徹さんの「人がガンになるたった2つの条件」

2015-12-24 09:00:15 | 日本不耕起栽培普及会

安保徹さんが言う2つの条件とは低酸素、低体温がガンになる原因であると極めてシンプルに断言している。低酸素については以前塩谷信男さんの「大健康力」で紹介しているが、それに追加して安保さんは低体温を問題にしている。そして難しく感じているのはエネルギーの質をやはり2つに分け若いころは「解糖系ー瞬発力」でその後次第に「ミトコンドリア系ー持久力」に移行するということである。そして地球が始まり生命が誕生した20億年前には酸素がない時、嫌気的に微生物的に連続して生命が活動する、それが解糖的な生命のエネルギーを蓄えてきた。その後酸素が地上に蓄えられ2パーセントレベルで存在したころ2億年前頃、生命の細胞の中にミトコンドリア系という好気的なエネルギー製造物質がとりこまれ生命は二重構造となる。植物の成長に例えれば初期の栄養成長とその後の生殖成長に例えられる。それらの成長のバランスが大切で過度に窒素栄養を与えすぎてはいけないしその後は実をつけながら成長を維持しているから持続力のあるミトコンドリア系のエネルギーを大切にするということである。低体温は病原菌を寄せ付けない要素であり、体内の酸素を一定に保つことで可能となる、特に働き盛りを過ぎてから、あるいは肉体労働が減った現代においては栄養の取り方を肉中心から野菜と玄米食に変えていくことで癌から解き放たれていく。持続性のあるミトコンドリア系のエネルギーが基本となる。


ノーベル賞の大村智さんの伝記、馬場錬成著の生き方に感動

2015-12-14 15:25:56 | 日本不耕起栽培普及会

放線菌を遺伝子解読したという記述があるが、それぞれの地域で土着の菌があり竹やぶから採取し、はんぺんと言われたり、もみ殻を米ぬかと積んで発酵させ後半で白い菌が発生するがそこに放線菌が働く、あるいは雑草を積んでおくだけでも腐っていく過程で白っぽい菌が発生してくる、佐倉の斉藤さんのハウスでも植えられてあるブドウの木の下に放線菌が働いて雑草を抑えている、あるいはデコポンのグループがミカン園で使用しているとさまざまに放線菌のはたらきを観察できる。このように放線菌はさまざまの場面で存在しそれを土着菌と農業では地域とか差別化をして考えられていたが、一つの遺伝形質、遺伝子構造として特定するということが、今のところ私は納得がいかない。伊豆のゴルフ場の近くで採取した放線菌と多古の枯草の腐ったところで採取した放線菌を同じ遺伝物質として扱うことはできない気がするが、不思議な気がする。

それにしても大村智さんの原点は日本の農業とりわけコメ作りの集団的な協同作業が彼の研究の仕法になっている。特に計画を実行する際の段取りが強調されている。彼の場合卓球とスキーで体力を養いあらゆる激務に耐えるちから、歴史的に受け継がれた財産が親から子へと伝えられて現在があると思う。


ミドリマイもみすりの結果48キロしか採れなかった。

2015-12-06 09:09:38 | 日本不耕起栽培普及会

長雨とカビに悩まされ、平置きの乾燥機で1晩乾かし水分が15.4パーセントに最終落ち着いた。昨年は1晩が翌日10時すぎまで置いておいたら10パーセントを切り過乾燥を経験した。モミを乾かす仕組みは18、とか19パーセントから乾かし始めて目的の15パーセントに近づいて一気に数分で水分が切れる。5,6年使って始めてうまくいった。

乾燥後モミスリ機にかけたが6袋あったから60キロは採れると予想したが、稲わらの数でも650束とカウントできたから例年より多いと感じていたが、そんなにうまくはいかなかった。カビの件は今のところ問題はないようだが、光線量がすくない谷津田であること、また雑草もなく均一な苗の育て方で8月末からの雨の多い気温推移はミドリマイの結実には最悪の展開だったようである。昨年までの粗植の豪快なイネの立ち姿の方がミドリマイの結実には理にかなっていたし、さらに後半肥料切れがあったかもしれない。ほとんど無肥料状態での管理であったことの反省である。


投稿写真を忘れてしまったので改めてのせます。

2015-12-03 09:57:19 | 日本不耕起栽培普及会

袋詰めの切わら、袋の中の白っぽい菌の様子、アカウキクサの状態で今は緑色をしている。

それにしても12月に入っても安定しない、雨続きの多いとしである。昨日大豆の乾き具合をテェックしたが露天では乾きそうにない。一部ハウスに取り込み残りにはシートをかぶしてきた。今日も予報どうりの雨である。